菅井 汲(すがい くみ)1919年3月13日生まれの洋画家、版画家。
国際的に最も高く評価されている日本人画家の一人。
大阪美術学校に通った後、阪急電鉄の事業宣伝課に勤め、グラフィックデザイナーとして活動する。
その一方で、日本画家中村貞以に学び、欧米の美術にも深い関心を寄せ続け、画家としての道を志す。
自作の油彩画を吉原治良から批評してもらいながら、独学で作品を作り続けた。
フランスに渡り、パリのクラヴェン画廊と契約して、最初の個展を開催した。
日本画を学んだこともある菅井の作品は、東洋的なエキゾティシズムをたたえたものとして、パリの美術界で高い評価を与えられた。
パリ郊外で交通事故を起こし、頸部骨折の重傷を負うが、一命をとりとめる。
晩年はほとんど円と直線の組み合わせから成る、シンプルで無駄を省いた作品を描くようになった。
モチーフはほとんど機械的に組み合わされた作品が多い。
作品のみならず、私生活でも無駄を省くようになり、朝昼晩の食事も20年間な時物を食べ続けた。
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