小林正人
こばやし まさと

プロフィール


小林正人は1957年に東京で生まれた画家です。東京芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、1996年に第23回サンパウロビエンナーレの日本代表に選ばれました。その後、ベルギーのゲントを拠点に活動し、2006年に帰国しました。現在は東京芸術大学美術学部の教授を務めています。

来歴


小林正人は幼少期から絵画に興味を持ち、高校時代には一橋大学の教授であった「せんせい」という人物に師事しました。せんせいは小林に絵画の本質や哲学を教え、彼の創作の原点となりました。小林は東京芸術大学に進学し、卒業後は国立市にアトリエを構えて画家としての活動を始めました。1985年に鎌倉画廊で初個展を開催し、以降は佐谷画廊を中心に展覧会を重ねました。

小林正人の作品は、絵具をチューブから直接手にとり、キャンバスの布地を片手で支えながら擦り込むようにして色を載せ、同時に木枠に張りながら絵画を立ち上げていくという独自の手法で制作されます。この手法は、小林が「天使」「空」「空戦ーアトリエ」などをモチーフにした作品を描く過程で発見したもので、絵画を形式主義ではなく存在論的に捉える彼の姿勢を表現しています。小林は、絵画を「絵の具とキャンバスと木枠の組み合わせ」と定義し、それらの素材の性質や関係性に注目しています。

1996年に第23回サンパウロビエンナーレの日本代表に選ばれた小林正人は、その際に現代美術のキュレーターであるヤン・フートと出会いました。フートは小林の作品に感銘を受け、彼をベルギーのゲントに招きました。小林は1997年から2006年までゲントを拠点に活動し、ゲント市立現代美術館(S.M.A.K.)やテンスタコンストハーレなどの重要な展覧会に参加しました。ゲントでの制作では、小林は絵画を床に置き立てかけるという手法を取り入れました。これは、フートの助言によるもので、絵画と空間の関係をより強調する効果がありました。

2006年に帰国した小林正人は、広島県の鞆の浦にアトリエを建てて制作を続けました。鞆の浦での制作では、小林は「この星のモデル」というペア作品を制作しました。これは、同じサイズのキャンバスを2枚用いて、片方は絵の具を塗り、もう片方は絵の具を削り取るという方法で作った作品で、絵画の生成と消滅のプロセスを表現したものです。小林は、この作品を「LOVE」というタイトルの展覧会でシュウゴアーツで発表しました。

作品の特徴


小林正人の作品は、絵画の素材や手法にこだわり、絵画の在り方を問い続けるものです。小林は、絵画を「絵の具とキャンバスと木枠の組み合わせ」と定義し、それらの素材の性質や関係性に注目しています。小林は、絵の具をチューブから直接手にとり、キャンバスの布地を片手で支えながら擦り込むようにして色を載せ、同時に木枠に張りながら絵画を立ち上げていくという独自の手法で制作します。この手法は、小林が「天使」「空」「空戦ーアトリエ」などをモチーフにした作品を描く過程で発見したもので、絵画を形式主義ではなく存在論的に捉える彼の姿勢を表現しています。

小林正人の作品は、絵画と空間の関係にも敏感です。小林は、絵画を壁に掛けるだけでなく、床に置き立てかけたり、藁や砂などの素材と組み合わせたりすることで、絵画が空間に与える影響や空間が絵画に与える影響を探求しています。小林は、絵画を「光の器」と呼び、絵画が現実の光や想像の光を受けて変化する様子に注目しています。小林は、絵画を「この星の絵の具」と呼び、絵画がこの星に存在することの意味や価値について考えています。

代表作品


代表作品としては、「自由について」、「この星の家族」、「画家とモデル」などがあります
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