マイセン燭台 人形 他 買取実績

買取品名
マイセン燭台 人形 他
買取エリア
奈良県御所市
買取額

コメント
マイセンのアンティーク人形と燭台を買い取りました。
収集家の方で他にも多くお持ちの中、少し割れや欠けが有るものを
手放すことにしたそうです。
マイセンは年代によって価値が違うので、専門店の寿永堂へ
ご相談頂きました。

マイセン燭台・人形の概要


マイセン(Meissen)は1710年創設のヨーロッパ初の硬質磁器窯で、ドイツ・ザクセン選帝侯領で生まれました。燭台や人形は、精緻な細工と華麗な彩色で知られ、18世紀中期から19世紀初頭にかけて最盛期を迎えました。王侯貴族の宮廷装飾用や贈答品として重用され、現在では骨董品市場で高い評価を得ています。



歴史的背景と発展


18世紀初頭、錬金術師ヨハン・フリードリヒ・ベトガーによって真珠のような白磁製造に成功したことが始まりです。1730年代には高度な彩色技術と金彩装飾が確立し、女神や牧歌的な風景をモチーフにした燭台・人形が次々と制作されました。ナポレオン戦争期には一時衰退するも、ヴィクトリア朝以降の復刻ブームで再び注目を集めました。



デザインと装飾スタイル


マイセンの燭台は、バロック様式の曲線美とロココの華やかな透かし彫りが特徴です。支柱部には花卉やシェルモチーフが立体的に表現され、人形は優雅な衣装や繊細な表情、手に小物を持つポーズなどが愛らしさを演出します。彩色は鮮やかなブルーオニオン柄や多色絵付け、金彩の縁取りによって高級感が際立ちます。



素材と制作工程


原料にはカオリン、石英、長石を混合した硬質磁器用土が用いられます。成形は鋳込み成形が主で、素焼き後に高温(約1,400℃)で本焼成。素焼きのうえにコバルトブルーや多種の顔料を用いた手彩色を施し、最終的に金泥をあしらって再焼成し、深い光沢と耐久性を得ます。



刻印と識別ポイント


真作の識別には、底面に刻まれる「交差する鉛筆剣(剣マーク)」が最も重要です。剣マークは1710年以降の様式変遷で形状が微妙に変わるため、時代特定の手がかりとなります。刻印の高さや傾き、陶土との彫り込み深さを確認し、復刻品や模倣品との鑑別を行います。



価値評価と市場動向


良品のマイセン燭台・人形はオークションや専門骨董店で数十万円〜数百万円の価格帯で取引されます。特に18世紀製のオリジナルカラー&金彩が残るもの、作者やデザイナーのサイン入りモデルは希少価値が高く、コレクターにとって至高の逸品となります。



真贋鑑定のポイント


釉薬の色むらや金彩の剥がれ具合、素焼き段階の小さな気泡痕が18世紀製造の証拠とされます。また、手彩色の筆跡や顔料の層の厚みを見ることで、時代特有の技術レベルが判別できます。模倣品では顔料が均一すぎる、剣マークが浅い、金泥の光沢が人工的になる傾向があります。



コレクションとしての魅力


マイセン燭台・人形は、磁器芸術の頂点と称されるだけでなく、インテリアの主役としても華を添えます。時代背景や製造工程の物語性、手仕事の温かみを感じられる点がコレクター心を刺激し、世代を超えて受け継がれる魅力があります。



取扱いと保存の注意点


磁器は湿度変化や急激な温度差に弱いため、直射日光や暖房器具の近くを避け、室温20℃前後・湿度40~60%を保つことが望ましいです。埃は柔らかい筆で優しく払う程度に留め、洗浄時は中性洗剤を薄めた水で軽く拭き取り、必ず自然乾燥させてください。



まとめ


マイセン燭台・人形は、18世紀ヨーロッパ磁器文化の象徴であり、精緻な造形と彩色技術が結晶した逸品です。真贋鑑定には刻印や顔料層、釉調を総合的に判断し、取引や保存の際には専門家の意見を仰ぐことで、その美しさと価値を永く楽しむことができます。



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