木根台 買取実績

買取品名
木根台
買取エリア
和歌山県和歌山市
買取額

コメント
立派な台が床の間にポツンと残されていました。
昔、リサイクル業者に骨董品を売却した際、ひとまとめで5万円前後の買取と
言われていたようですが、1点で8万円での買取になり
驚かれていました。






木根台の骨董的価値



概要


木根台(こねだい)は、古木の根部や瘤(こぶ)を切り出し、磨き上げて彫刻的に仕上げた台座です。盆景や壺飾り、書画や香炉の台として用いられ、自然美と彫工の技術が融合した工芸品として評価されます。



歴史的背景


木根台は中国宋代に起源を持ち、文人趣味の一端として発達。日本には室町時代に伝来し、茶道具や掛物の台座として茶人に愛用されました。近代以降は文人趣味のインテリアとして再評価されています。



素材と選木


素材は紫檀、黒檀、桂(けい)、欅(けやき)など堅木の根部。樹種の木目や瘤の形状、年輪の詰まり具合が選定基準となり、瘤の自然な造形を生かすことが最も重要視されます。



制作技法


原木から粗彫り→中彫り→仕上げ研磨の順に加工。鉋(かんな)や鑿(のみ)を駆使して瘤の形を際立たせ、最後に砥粉(とのこ)で丹念に磨き上げ、木目を深く盛り上げる独特の光沢を出します。



意匠と形状


意匠は瘤の自然形を活かす「擬石造形」、太鼓型や亀甲型など伝統型、あるいは抽象的な自由形。高さや幅は飾る品物との相性で選び、視線を引き立てる構図が求められます。



骨董的評価ポイント



  • 瘤の景色:木味の濃淡、瘤の盛り上がり具合

  • 木地の質:節や割れの有無、年輪の詰まり方

  • 彫刻技術:面取りの滑らかさ、磨きの深さ

  • 保存状態:カケ・ヒビ、虫食い、補修跡の有無

  • 来歴・銘:作家印や旧蔵家印の有無



市場価格の目安


古い瘤材を用い、名工の手による木根台は30万~100万円以上。無銘良材品は10万~30万円、現代作家物は5万~20万円が相場となります。



保存と管理


乾燥しすぎると割れが入るため、湿度40~60%の室内で管理。直射日光やエアコン風を避け、柔らかな布で軽く乾拭きし、年に一度ほど蜜蝋ワックスを薄く塗布すると良好に保てます。



まとめ


木根台は自然と人の技が一体化した工芸品であり、瘤の質感、彫技、保存状態、来歴の四要素が価値を左右します。骨董市場では希少材・名工作が高額で取引され、今後も文人趣味の逸品として注目され続けるでしょう。






和歌山県で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

鑑定のご相談、
お待ちしております!

お電話でのご相談・鑑定依頼

電話買取簡易査定が可能ですので、まずはご相談ください。

0120-13-6767

鑑定依頼メールフォーム

出張鑑定や持ち込み鑑定のご依頼はメールフォームからも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

メールフォームはこちら

LINEで簡単査定

LINEで簡単に査定が可能になりました。

友だち追加 LINEQR

多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。