印材数点 買取実績

買取品名
印材数点
買取エリア
岡山県津山市
買取額

コメント
印材数点買取いたしました。

概要


印材(いんざい)数点とは、印章を彫刻するための素材として用いられる石材や木材、象牙、角、鉛筆状合金などのコレクションを指します。印章は文人・書家・画家・官公庁・商家などが用いる姓名印、雅号印、遊印など多岐にわたり、印材の質や産地、彫刻技術が骨董的価値を大きく左右します。



主な印材と産地



  • 寿山石(中国福建省):色彩豊かな紅玉、芙蓉石、巧色石などがあり、緻密で滑らかな彫り肌が特徴。

  • 巴林石(中国遼寧省):淡緑~深緑色の石材で、半透明感が高く、水晶質の光沢が美しい。

  • 青田石(中国浙江省):青灰~緑灰色の細粒花崗岩質で、彫り跡が鮮明に出る。

  • 象牙・角材:象牙は白色の緻密な木理を持ち、角材は半透明の黄褐色が風合いを増す。

  • 水牛角・牛骨:耐久性が高く、彫刻後に薄染色や漆を施す例もある。

  • 合金製:青銅・白銅合金など、耐久と金属光沢を楽しむ印材。



印材の評価ポイント



  • 石質・木理の緻密さ:微細な粒子構造により、彫り跡の滑らかさと版面の鮮明度を決定。

  • 色彩と透明度:寿山「芙蓉石」の乳白色や「巧色石」の紅褐色、巴林の緑味など、天然色の濃淡と層理が重視される。

  • 形状とサイズ:1丁(24mm角)程度の標準型から大型端渓石印、額彫り用扁平印材まで多種多様。

  • 彫刻面の完成度:印床の平滑さ、角寸法の均一、底彫りの深さと線幅の整合性。

  • 保存状態:欠け・ひび割れ・表面の風化・染みの有無、象牙の亀裂や黄変度。

  • 来歴資料:旧蔵家印譜、発掘出土記録、著名印人の彫刻作例(手彫印譜)との照合。



彫刻技法と印風


印章彫刻は「白文」「朱文」「鳥虫篆」「籀文」など書体選択と、刀法による線彫・面彫の技巧が評価される。特に古印体や金文(鐘鼎文)を得意とする彫刻師作例は、印材との相性と技術力により高値となる。



市場価格の目安


寿山石・巴林石の無彫刻印材は1丁1万~5万円、象牙印材は5万~15万円、端渓高級石は10万~30万円。彫刻師による旧蔵印稿付きや手彫りの名品は50万~200万円以上となることもある。



保存管理と取り扱い


石材は転倒や強打で欠けやすいため、緩衝材入りの印箱に保管。木材・象牙は乾燥と直射日光を避け、時折乾拭きでホコリを除去。印泥(朱肉)による化学染みを防ぐため、使用後は印面を柔らかな布で軽く拭い取る。



まとめ


印材数点は、石質・色彩・形状・彫刻面・保存状態・来歴資料の六要素が揃うことで真の骨董的価値を発揮します。文房四宝や書画コレクションの一部として、書道家や印章愛好家、骨董コレクターから今後も高い評価を受け続けることでしょう。



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