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印材(いんざい)数点とは、印章を彫刻するための素材として用いられる石材や木材、象牙、角、鉛筆状合金などのコレクションを指します。印章は文人・書家・画家・官公庁・商家などが用いる姓名印、雅号印、遊印など多岐にわたり、印材の質や産地、彫刻技術が骨董的価値を大きく左右します。
印章彫刻は「白文」「朱文」「鳥虫篆」「籀文」など書体選択と、刀法による線彫・面彫の技巧が評価される。特に古印体や金文(鐘鼎文)を得意とする彫刻師作例は、印材との相性と技術力により高値となる。
寿山石・巴林石の無彫刻印材は1丁1万~5万円、象牙印材は5万~15万円、端渓高級石は10万~30万円。彫刻師による旧蔵印稿付きや手彫りの名品は50万~200万円以上となることもある。
石材は転倒や強打で欠けやすいため、緩衝材入りの印箱に保管。木材・象牙は乾燥と直射日光を避け、時折乾拭きでホコリを除去。印泥(朱肉)による化学染みを防ぐため、使用後は印面を柔らかな布で軽く拭い取る。
印材数点は、石質・色彩・形状・彫刻面・保存状態・来歴資料の六要素が揃うことで真の骨董的価値を発揮します。文房四宝や書画コレクションの一部として、書道家や印章愛好家、骨董コレクターから今後も高い評価を受け続けることでしょう。
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