Menu
マイセン・クリスタルはドイツの名門磁器メーカ―「マイセン」が1918年に創設したガラス部門が手がける高級クリスタルガラス製品です。皿や花瓶などインテリアアイテムは、マイセン磁器の「双剣」マークと同等の品質基準で制作され、カットと研磨技法の精緻さが評価されています。
マイセンクリスタルは戦間期の1920~30年代に、ヨーロッパ全土のガラス工芸復興に呼応して誕生。磁器と同様に職人の手作業を重視し、戦後も技術を継承。1960年代から日本市場で人気を博し、現代ではヴィンテージから現行モデルまで幅広いコレクションが流通しています。
主原料は鉛を含む高屈折クリスタルガラス。吹きガラスで素形を得た後、熟練の職人がダイヤモンドホイールでカットし、ハンドグラインドで面取り。最終工程で高品質なポリッシュ研磨を施し、内部に微細なプリズムを生み出します。
皿は浅鉢状からプレート型、オーバル、トレイまで多彩。典型的な「オクトゴンカット」は八角形の菊花文様を思わせ、花瓶は円柱形や水盤型をベースに、ランダムなファセット(多面体)で光を乱反射させるモダンなデザインが特徴です。
ヴィンテージのカットクリスタル皿は直径20cm前後で3万~6万円、花瓶は高さ25cm程度で8万~15万円が相場。限定品や著名デザイナーコラボモデルは20万~50万円以上になり得ます。新作現行品も同等の価格帯で取引されます。
クリスタルガラスは衝撃に弱いため、布製マット上で手洗いし、乾燥後は柔らかな布で拭き上げてください。食洗機は避け、直射日光は変色防止のため控えめに。梱包箱や緩衝材と共に湿度50%前後・室温20℃前後で保管すると長期保存に適します。
マイセンクリスタルの皿・花瓶は、メーカー刻印・素材・技法・意匠・保存状態・来歴資料の六要素が揃うことで真の骨董的価値を発揮します。伝統とモダンデザインが融合した逸品として、インテリア愛好家やコレクターから今後も高い評価を受け続けるでしょう。
鑑定のご相談、
お待ちしております!
多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。