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本件は、作者銘(在銘)の日本刀二振と、刀装具としての鍔三点セットです。刀二振は銘切りのある伝統刀匠作と推定され、鍔はそれぞれ鉄・赤銅・無銘金具象嵌など多彩な素材・技法が見られます。骨董的には、作刀年代・刀匠格、地鉄・刃文、茎銘の鮮明さ、鍔の素材・装飾・保存性、来歴資料の有無が価値判断の要点となります。
一振は鎬造り、板目柾交じり地鉄に互の目乱れを焼き、茎には「□□国義」銘と鑢(やすり)跡が良好に残ります。もう一振は庵棟造りの直刃調で、地景に映りが現れた珍品。どちらも鍛錬の痕跡が明瞭で、保存状態良好な鑑定書付属品です。
二振の刀は、それぞれ特別保存刀剣認定品として200万~400万円、150万~300万円が相場。鍔三点は鉄地波文鍔10万~20万円、赤銅魚水文鍔20万~40万円、金象嵌鍔50万~100万円程度です。揃いでの販売や来歴資料完備品はさらにプレミアムが付きます。
刀身は使用後に拭い油を塗布し、湿度40~60%・室温20℃前後で保管。鍔は直射日光を避け、埃は柔らかな布で払い、錆止めに軽く油分を残します。共箱や鑑定書は刀装具と合わせて保管し、来歴を維持してください。
在銘二振の日本刀と三種の鍔は、刀匠格・地刃調・茎銘・鍔装飾・保存状態・来歴資料の六要素が揃うことで、骨董的価値が飛躍的に高まります。刀装具一式として組み合わせることで、武具コレクターや愛好家の注目を集める逸品と言えるでしょう。
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