古伊万里 小皿 茶呑碗 数十点 買取実績

買取品名
古伊万里 小皿 茶呑碗 数十点
買取エリア
佐賀県佐賀市
買取額

コメント
古伊万里 小皿 茶呑碗 数十点を買取させて頂きました。






古伊万里小皿・茶呑碗の骨董的価値



概要


古伊万里の小皿・茶呑碗は、江戸中期から後期にかけて佐賀県伊万里周辺で制作された染付や色絵磁器で、煎茶道具や酒杯用具として利用されました。小皿は干菓子や一品料理の盛り付けに、茶呑碗は茶席や抹茶用として愛用され、雅趣あふれる意匠と実用性を兼ね備えた器種です。



歴史的背景


古伊万里磁器は、1650年代に有田で青花(染付)磁器が誕生し、1680年代以降、五彩や金襴手など色絵技法が確立しました。1730年代から「伊万里港」経由で海外輸出が本格化し、野菜文、幾何学文、草花文、唐子文など多彩な図柄が欧州の貴族や商人に珍重されました。小皿・茶呑碗は小型で輸送しやすく、幕末までに数百万点が海外に渡りました。



素材と製作技法


原料は有田産の瓷石土を基本に、長石やカオリンをブレンド。轆轤成形または型押しで成形後、素焼き→釉掛け→絵付け→本焼成という四段階の窯工程を経ます。絵付けは筆描きの染付、上絵付として顔料に金粉やプラチナを混ぜる金襴手があり、手描きゆえに同じ文様でも一枚ずつ表情が異なります。



意匠と装飾


小皿は扇形、輪花形、角形などバリエーション豊富で、中央や縁に草花文、江戸好みの野菜文、染付の山水文を配します。茶呑碗は唐子遊図、桜尽くし、柘榴(ざくろ)文など吉祥文が好まれ、外側に絵付け、内側に縁高台周りの装飾を施すことで、茶席での見栄えを重視しています。



骨董的評価ポイント



  • 窯印・絵付師印:高台裏の銘「古伊万里」や染付窯印、さらに上絵付師の花押印など

  • 絵付の鮮明度:線描の歪み・色抜けの少なさ、金彩の剥落具合

  • 〈素地の質〉:胎土の緻密さ、貫入の入り方と景色としての味わい

  • 形状の均整:口縁の反り、輪花の曲線の滑らかさ、碗の口径と胴径のバランス

  • 保存状態:チップ・ヒビ・古手補修跡の有無、釉薬の汚れ詰まり

  • 来歴資料:共箱、旧蔵家書付、輸出時の古ラベルなど



市場価格の目安


無傷・無補修の小皿は一客3万~8万円、金襴手や輸出向け大型サイズは10万~20万円。茶呑碗は一碗5万~15万円、吉祥文・金彩入りの優品は20万~40万円。共箱付完品や著名コレクター旧蔵品は1.2~1.5倍のプレミアムが付くことがあります。



保存と取り扱い


古伊万里磁器は急激な温度変化に弱く、電子レンジ・食洗機は不可。使用後は中性洗剤で手洗いし、柔らかな布で水分を拭き取って十分に乾燥させます。貫入には汚れが溜まりやすいため、定期的に重曹水で漬け洗いし、傷んだ部分は専門家による補修を検討すると長期保存に効果的です。



まとめ


古伊万里小皿・茶呑碗は、染付や金襴手の技法、美しい意匠、窯印・絵付師印、形状の均整、保存状態、来歴資料の五要素が揃うことで真の骨董的価値を発揮します。煎茶席や食卓を雅に彩るだけでなく、コレクションや投資対象としても高い魅力を誇る逸品と言えるでしょう。






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