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明王(みょうおう)は、仏教の守護神であり、特に密教において崇拝されています。忿怒の表情を持ち、悪を退け、衆生を救済する役割を果たします。代表的な明王には、不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王などがあります。
厨子(ずし)とは、仏像や経典を安置するための小型の仏壇のようなものであり、特に貴重な仏像を保護するために用いられます。明王像が厨子に収められている場合、礼拝用の仏像として個人や寺院で大切にされたものと考えられます。
明王像は、主に密教寺院や個人の祈祷用として作られ、厄除けや祈願の対象とされてきました。厨子に収められたものは持ち運びが可能であり、巡礼や修行の際に使用された例もあります。
木彫仏像は、檜(ひのき)、楠(くすのき)、欅(けやき)などの耐久性に優れた木材を使用して作られます。仏師によって細部まで彫り込まれ、躍動感のある姿勢や力強い表情が表現されます。
仏像の表面には金箔や漆塗りが施されることがあり、彩色が残っているものほど希少価値が高い。また、厨子も細かい金具や蒔絵(まきえ)で装飾されることがあります。
鎌倉・室町時代の木彫り明王像は非常に価値が高く、江戸時代のものも保存状態によって高額で取引される。
著名な仏師や工房の作品は市場価値が高く、銘が入っているものは特に高評価される。
ひび割れや虫食いのないものほど価値が高く、厨子が付属しているものはさらに評価が上がる。
多くの仏像が日本の文化財として指定され、寺院や博物館で保存・展示されている。
国内外のコレクターの間で人気があり、特に鎌倉・室町時代の作品はオークション市場で高額取引される。
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