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半跏像(はんかぞう)とは、片膝を立てて座る姿勢をとる仏像のことを指します。日本では、弥勒菩薩像に代表されるように、思惟(しゆい)の姿勢を示すものとして信仰されてきました。この姿勢は、悟りへの道を探求する象徴とされています。
半跏像は、飛鳥時代(7世紀頃)から日本に伝わり、特に弥勒菩薩像として制作されました。弥勒菩薩は、未来仏として人々を救済するとされ、日本各地の寺院に安置されています。
半跏像は、主に仏教寺院や個人の礼拝用として作られ、未来仏としての弥勒菩薩を祈念する対象となりました。また、一部は携帯仏として個人用に小型化されたものもあります。
使用される木材には、檜(ひのき)、楠(くすのき)、欅(けやき)などがあり、仏師によって繊細な彫刻が施されます。木目の美しさを活かしながら、滑らかな仕上げが特徴です。
金箔や漆塗りが施されることが多く、現存するものの中には彩色が残っているものもあり、特に保存状態の良いものは高く評価されます。
飛鳥・奈良時代の半跏像は非常に希少であり、平安時代のものも高額で取引されます。江戸時代以降のものでも、仏師の銘や作風によって価値が大きく異なります。
名のある仏師が制作したものは特に市場価値が高く、落款や銘が入っているとさらに評価が上がります。
木彫り仏像は、ひび割れや虫食いの影響を受けやすいため、保存状態が良いものほど価値が高いです。光背や台座が揃っているものは、さらに評価が上がります。
多くの半跏像が文化財として指定され、寺院や美術館で展示されることが増えています。
国内外のコレクターの間で、日本の仏像は非常に人気があり、特に飛鳥・奈良時代の作品は高額で取引されることが多いです。
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