煎茶道具 永楽純銀盃一対 買取実績

買取品名
煎茶道具 永楽純銀盃一対
買取エリア
大阪府大阪狭山市
買取額

コメント
煎茶道具 永楽純銀盃一対を買い取りさせていただきました。

煎茶道具の中でも、「永楽純銀盃一対」は、格式の高い茶会や儀礼に用いられる貴重な器として知られています。本稿では、その骨董的価値を理解するために、永楽焼の歴史、純銀盃の特徴、製作技法、骨董市場での評価、現代の価値といった観点から詳しく解説します。

1. 永楽焼と永楽家の歴史


「永楽」という名称は、京焼(京都で作られる陶磁器)の名門「永楽家」に由来します。永楽家は、桃山時代(16世紀末)から続く伝統的な陶工の家系であり、特に茶道具の名品を数多く生み出してきました。

初代・長次郎(ちょうじろう)が千利休に仕え、楽焼を作ったことが起源。
江戸時代には11代・西村宗円が永楽家を確立し、以降、茶道具の名門としての地位を築く。
明治・大正時代には、金工技術との融合が進み、銀器や金属製茶道具も制作されるようになった。
永楽家の作品は、千家茶道(表千家・裏千家)との関係が深く、茶道具として非常に高く評価されています。

2. 純銀盃の特徴


「純銀盃」は、一般的な陶磁器の盃とは異なり、銀製ならではの特徴を持ちます。

(1)銀の特性


熱伝導性が高い:冷たい酒を注ぐとすぐに冷え、口当たりが良くなる。
経年変化を楽しめる:銀特有の酸化による風合い(燻し銀)が味わい深い。
抗菌作用がある:古くから高級酒器や茶器に用いられた理由の一つ。

(2)盃の形状


永楽純銀盃は、シンプルで端正な形状のものが多く、茶道具としての品格を備える。
口縁が薄く繊細な作りで、飲み口が滑らか。
裏面や側面に「永楽造」の銘が入ることが多い。

3. 製作技法と意匠


永楽純銀盃の製作には、日本の伝統的な金工技術が駆使されています。

(1)鍛金(たんきん)技法


銀の板を叩いて成形する技術で、均一な薄さと滑らかなカーブを実現する。

(2)彫金(ちょうきん)


盃の縁や底部に模様を彫ることがある。
家紋や波紋、草花の意匠が施される場合が多い。

(3)銀の燻し仕上げ


純銀は経年変化で黒ずみや燻し(くすみ)が生じるが、これは味わいとして楽しまれる。

美しい銀の輝きを維持するには適切な手入れが必要。
あえて「古美(ふるび)」を持たせた加工を施し、骨董としての価値を高めることもある。

4. 骨董市場における価値


永楽純銀盃一対は、骨董市場で高い評価を受けており、その価値は以下の要素によって決まります。

(1)製造年代


江戸後期~明治時代のものは特に価値が高い。
昭和初期のものでも、保存状態が良ければ高値で取引される。

(2)作家の銘


「永楽造」や特定の名工の銘が入っていると価値が上がる。
江戸時代や明治期の永楽家によるものは、茶道具コレクターの間で人気。

(3)保存状態


傷や変形がないことが重要。
付属の桐箱や共箱(ともばこ)が残っていると、さらに価値が上がる。

(4)希少性


一対(ペア)で揃っているものは特に貴重。
単品の盃よりも、対で存在することが重視される。

5. 現代における評価と需要


現在、永楽純銀盃一対は、茶道具コレクターや骨董愛好者の間で人気が高まっています。特に以下のような人々に求められています。

(1)茶道具コレクター


千家流の茶道を学ぶ人々の間では、永楽焼や永楽家の作品は特に評価が高い。
純銀盃は、格式ある茶会や儀式で使用されることも多い。

(2)日本酒愛好家


永楽純銀盃は、その優れた熱伝導性と上品な質感から、日本酒愛好者にも人気がある。

(3)美術館・文化財コレクター


江戸時代から明治時代のものは、美術館や骨董品展示会で展示されることも多い。

6. まとめ


永楽純銀盃一対は、日本の茶道文化と金工技術の融合が生んだ芸術品であり、その骨董的価値は非常に高いです。特に以下の点が評価されています。

  • 永楽家の伝統と歴史を受け継ぐ作品
  • 純銀ならではの質感と美しさ
  • 茶道具や酒器としての実用性
  • 保存状態や銘による希少価値
  • 現代の骨董市場でも高額取引される

特に、江戸~明治期に作られたものは希少価値が高く、コレクターの間で高額で取引されています。今後も、日本の伝統工芸の一つとして、その価値が再認識され、さらに注目を集めることが予想されます。

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