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骨董品の偽物を見分ける方法とは?初心者でもできる真贋判定のポイントと注意点を解説
2025/05/01

骨董品は長い歴史や希少性、美的価値を備えた魅力的な品物ですが、その人気ゆえに贋作(偽物)も多く出回っています。
「高価な骨董品を買ったのに、実は偽物だった…」という被害は後を絶ちません。特に、初めて骨董品を購入する方や相続で手にした方は、真贋の判断が難しく、騙されやすい状況にあります。

本記事では、骨董品の偽物を見分ける方法を初心者向けにわかりやすく解説し、ジャンル別の見分け方や、信頼できる鑑定方法、詐欺防止のためのポイントまでを徹底的にご紹介します。

なぜ骨董品には偽物が多いのか?

歴史ある人気ジャンルは贋作の対象になりやすい

有名作家の茶碗、古伊万里、蒔絵、仏像など、骨董市場で高値が付く品は、特に贋作のターゲットになります。
需要が高く、購入者が高額でも買いたがるため、悪質業者にとっても儲けやすいジャンルです。

需要の高まりと悪質業者の参入

終活や相続ブームにより、骨董品市場には初心者が増えています。それに伴い、知識の浅い購入者を狙った偽物販売や悪徳査定業者が急増しています。

精巧なコピー品も存在

最近では、技術の進歩により、パッと見ではプロでも見分けにくい「精巧な偽物」も出回っています。見た目や質感だけでは判断できない時代になってきています。

偽物骨董品のよくある特徴とは?

1. 経年劣化の不自然さ(ヤケ・ヒビ・サビ)

本物の骨董品には、長年の時間が生んだ自然な経年変化があります。
偽物は人工的に汚しを加えるため、サビが不自然に均一だったり、ヤケの色味が不自然だったりします。

2. サイン・銘の不自然さや後付け痕

作家名や落款(印)が後から彫られているケースもあります。
文字の掘り込みが浅すぎる、位置が不自然、筆跡が固い場合は疑ってかかるべきです。

3. 素材・質感が安っぽい/違和感がある

本物の陶磁器や金属製品には独特の重厚感や質感があります。手に取ったときに「軽い」「薄っぺらい」と感じたら注意が必要です。

4. 明らかに現代的な製法が使われている

現代の機械製造による均一な線や模様、プラスチックのような光沢などが見られる場合は、偽物の可能性が高いです。

ジャンル別:偽物を見分けるポイント一覧

陶磁器(茶碗・皿・壺など)

  • 高台(底部)の削り方、釉薬のムラ、焼きの締まり具合を確認
  • 重さや厚みが不自然でないか
  • 古い陶器には「貫入(かんにゅう)」と呼ばれるヒビ模様が自然に現れる

書画・掛軸

  • 墨のにじみ方、筆の勢い、紙質の風化具合を見る
  • 偽サインや後付け落款は、位置が不自然だったり印影が浅すぎたりする
  • 表装の紙や布が新しすぎる場合は後年の作である可能性あり

金工・仏像・銅器類

  • 経年による錆びや酸化、鋳造跡の具合を見る
  • 彫り込みのシャープさがなく、均一すぎるものは注意
  • 重量感や素材の冷たさ(真鍮・鉄などの質感)も重要な判断材料

漆器・蒔絵

  • 漆の光沢が不自然にテカテカしていたら要注意
  • 蒔絵の金粉・銀粉の粒度、線の細さに注目
  • 木地(中身の木の材質)の削り跡や匂いもチェックポイント

初心者が騙されやすい贋作のテクニックとは?

人工的な「時代汚れ」「カビ」演出

本物らしさを演出するために、煙でいぶす、サビ液をかけるなどの加工が施されていることがあります。
表面の汚れに対して素材が新しい場合は注意が必要です。

本物の箱や鑑定書に偽物を入れて販売

有名作家の共箱(作家本人が書いた箱)だけ本物を使い、中身を入れ替える手法もよくあります。
箱と中身の整合性(サイズ、署名内容)を確認しましょう。

骨董市・ネットオークションでの巧妙な演出

素人相手に演出過剰な出品(「蔵出し」「〇〇作風」「希少」など)で信頼させる手法が横行。
情報が曖昧で、画像が少ない出品には注意が必要です。

本物かどうかを確認するための方法と手段

信頼できる専門家・査定士に依頼する

骨董品の鑑定には専門知識が必須です。実績ある業者や美術商に相談するのが最も確実です。

美術館・資料館での現物比較

近くの美術館で類似品を見比べるのも一つの手段です。釉薬の質感や彫りの深さを自分の目で確かめられます。

公益法人や鑑定機関の活用

「日本美術鑑定協会」や「書道美術鑑定協会」など、公的な機関では有料で本格的な鑑定書を発行してくれる場合があります。

AI鑑定・画像解析ツールの活用

最近では、AIによる画像解析で真贋を推定するサービスも登場しています。まだ発展途上ですが、セカンドオピニオンの一つとして活用できます。

偽物を買わない・騙されないための5つのポイント

  1. 安すぎる価格には裏がある
     市場価格より極端に安いものは、何かしらの理由があります。
  2. 鑑定書・付属品の有無を鵜呑みにしない
     鑑定書や共箱があっても、必ず本物とは限りません。
  3. 信頼できる店舗・実績のある業者でのみ購入
     実店舗や古物商許可のある業者を選びましょう。
  4. ジャンルごとの知識を事前に学んでおく
     最低限の基礎知識があれば、見抜ける詐欺もあります。
  5. 不安な場合はすぐ購入せず、セカンドオピニオンを
     迷ったら他の専門家に意見を求めるのが賢明です。

まとめ:偽物に騙されないために必要な心構えとは?

骨董品の世界には「目利き」と呼ばれる専門知識が欠かせませんが、初心者でも基本的なチェックポイントを押さえておけば、被害を防ぐことが可能です。
安易に「古い=価値がある」と考えず、確かな情報と慎重な判断で、真の価値ある一品と出会いましょう。

私ども寿永堂は、古美術・骨董品を取り扱っており、 全国各地、無料出張鑑定、買取させていただいております。
古美術・骨董品のご処分などをお考えの際は、どうぞお気軽にお声掛けください。
兵庫、大阪、京都、奈良、滋賀、和歌山などの近畿地方を中心に全国に無料出張いたします。

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