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骨董品の売却方法には、大きく分けて「買取」と「オークション」の2つがあります。どちらにもメリットとデメリットがあり、品物の種類や状態、売り手の目的によって最適な選択は異なります。とくに近年は、オークションの需要が高まっており、高額落札の事例も少なくありません。本記事では、骨董品をオークションで売るべきかどうか、その判断基準と買取との違い、注意点までを詳しく解説します。
骨董品を現金化する際、最も一般的な方法は骨董品買取専門店への売却です。対面や出張、宅配といった形で業者に査定を依頼し、即金で売ることができます。もう一つがオークションでの売却。近年ではヤフオクやメルカリなど個人向けのネットオークションの他、骨董・美術品専門のオークション会社による競売も広く活用されるようになりました。
オークション最大の利点は「買い手同士が価格を競ることで、思わぬ高値がつく可能性がある」という点です。特に有名作家の作品や市場に出回りにくい希少な骨董品は、相場を大きく上回る価格で落札されることがあります。出品先によっては海外バイヤーの参加も見込め、グローバルに買い手を募ることができます。
一方で、落札されるまでに時間がかかる点や、必ずしも売れるとは限らない点には注意が必要です。さらに、オークション会社に支払う手数料や出品料が発生し、売上の全額を受け取れるわけではありません。価格に納得できずに取り下げたい場合、キャンセル料がかかることもあります。
買取とオークションでは、「売却のスピード」と「価格の安定性」に大きな違いがあります。買取は、査定額に納得できればその場で現金化でき、手続きもシンプルです。短時間で確実に手放したい人や、相場が安定している品を売るには適しています。
一方で、オークションは不確定要素が大きく、ギャンブル的な側面もあります。高額落札の可能性がある反面、想定より低い価格でしか売れないこともあるため、「時間に余裕がある」「希少価値の高い品を持っている」といった場合に向いています。
オークションに適しているのは、以下のような条件を満たす骨董品です。
また、オークション会社によって得意とするジャンルが異なるため、自分の持っている品物に合った業者を選ぶことも重要です。
骨董品のオークション出品でトラブルを避けるには、信頼できるオークション会社を選ぶことが絶対条件です。事前に過去の落札実績や取扱いジャンルを確認し、査定力やサポート体制が整っているか見極めましょう。
また、出品前には専門家の査定を受けて、最低希望価格(リザーブ価格)を設定しておくと安心です。これは、希望価格に達しない限り売却が成立しない制度で、不本意な安値売却を防ぐことができます。
骨董品を売る目的が「すぐにお金が必要」であれば、迷わず買取を選ぶべきです。対して、「時間がかかってもいいからできるだけ高く売りたい」「作品に思い入れがあるので、納得のいく価格で手放したい」と考える場合は、オークションを検討する価値があります。
いずれにしても、重要なのは適切な知識と判断材料を持った上で、自分に合った売却ルートを選ぶことです。最近では、一部の買取業者がオークション代行サービスを提供していることもあり、双方の良さを取り入れた形での売却も可能になっています。
骨董品を売る際、「どこで売るか」「どう売るか」が最終的な金額を大きく左右します。買取とオークション、それぞれに特徴があるため、品物や売却目的に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。価値ある品を正当に評価してもらうためにも、専門の知識を持つ業者やオークション会社を選び、慎重に手続きを進めましょう。
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