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骨董品を手放すとき、「信頼できる買取店を見つけたい」と考えるのは当然のことです。特に実店舗での買取は、対面で査定内容を直接確認できる安心感があり、初めて骨董品を売る人には最もなじみやすい方法です。しかし、すべての店舗が専門的な知識を持っているわけではなく、満足のいく取引を実現するには、店舗の選び方に注意が必要です。この記事では、骨董品を実店舗で買取してもらうメリットとリスク、そして適切な店舗を見極めるポイントを詳しく解説します。
骨董品の売却には主に3つの手段があります。ひとつは宅配を利用した「ネット買取」、もうひとつは自宅まで来てもらう「出張買取」、そして最もオーソドックスな「店舗買取」です。店舗買取は、依頼者が直接店舗に骨董品を持ち込み、その場で査定と売却を行う方法です。
最大の特長は、対面で査定士とやり取りできる点にあります。査定中に質問ができ、査定額の理由をその場で聞けるため、納得して売却に踏み切れるという安心感があります。また、即日現金化が可能なケースも多く、スピードを重視する人にとっては大きな魅力です。
実店舗の買取では、専門の査定士と直接話ができるため、品物の価値や状態について丁寧に説明してもらえます。共箱や鑑定書の有無、作家の来歴、保存状態など、細かな要素が査定額にどう反映されるかを確認できることは、ネットや出張のやりとりでは得がたい体験です。
また、品物をその場で見せられるため、画像や説明だけでは伝わりにくい質感や雰囲気も評価に反映されやすくなります。ネット査定では低く見積もられていた骨董品が、実物を見せたことで高評価を得るケースも実際にあります。
ただし、店舗ならどこでも安心とは言えません。中にはリサイクルショップの延長のような形で骨董品の取扱いを始めた店舗や、知識の浅い査定士しかいない業者もあります。こうした業者に売却してしまうと、相場より安く買い叩かれる可能性も否定できません。
また、店舗によっては予約が必要だったり、混雑していてじっくり査定してもらえないこともあります。大切な骨董品を納得して売るには、事前に店舗の専門性や評判をしっかりと調べることが大切です。
信頼できる店舗を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。まず、古物商許可を取得しているかどうかは最低限の基準です。さらに、骨董品専門の鑑定士が在籍しているか、公式サイトや店頭で実績が明示されているかも確認しましょう。
また、実際の利用者の口コミや評価も参考になります。「査定が丁寧だった」「価格の根拠をきちんと説明してくれた」といった声が多い店舗は、対応の質も高い可能性が高いです。反対に、「査定が短時間で終わった」「説明がなかった」などのレビューが目立つ場合は、慎重に判断すべきです。
骨董品を店舗に持ち込む際は、できるだけ元の状態に近い形で保存し、箱や付属品、鑑定書があれば必ず持参しましょう。これらは査定時に重要な判断材料となるため、査定額に直接影響します。
ただし、素人判断で汚れを落とそうとしたり、艶出しのために磨いたりするのは禁物です。骨董品は経年変化を含めて評価されるため、安易な手入れは逆にマイナス評価につながることがあります。
骨董品を店舗で売るという選択肢には、対面での安心感や即日買取の利便性といった魅力があります。しかしその一方で、業者の質によって結果が大きく変わるリスクも存在します。高額査定を狙うのであれば、査定力・説明力のある店舗を見極める目が不可欠です。
実店舗だからこそ得られる納得感と信頼感を活かし、価値ある骨董品を正しく評価してくれるプロに出会うことが、後悔のない売却への第一歩になるでしょう。
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