Menu
西洋の文化と美術的価値が融合した「洋画」。家に飾ってある油彩画やリトグラフ、知らずに受け継いだ古い絵画の中に、意外な高額作品が眠っていることがあります。しかし、いざ売却を考えた時に「本物なのか」「価値はいくらなのか」「どこに相談すればよいのか」と迷われる方は少なくありません。
この記事では、洋画の鑑定方法から高額売却のポイント、トラブル回避の注意点までを徹底解説します。
洋画とは、主に西洋の技法で描かれた絵画を指し、日本画と対比されるジャンルです。油彩、水彩、アクリル、テンペラなどの技法が用いられ、写実的・抽象的など表現の幅も広いのが特徴です。
日本では明治以降に西洋美術が広まり、黒田清輝、藤田嗣治、梅原龍三郎、東郷青児といった日本人洋画家も登場し、国内外で高い評価を受けています。これらの画家の作品は、現在も骨董品市場やオークションで高値で取引されることがあります。
最も大きな評価基準は作家の知名度です。国内外で評価の高い画家の作品は当然ながら需要があり、価格も高騰します。たとえば、藤田嗣治(レオナール・フジタ)は世界的にも人気が高く、数千万円以上で取引されるケースもあります。
贋作の多い分野でもある洋画では、「真作」であることの証明が非常に重要です。サイン(署名)、落款、制作年、展覧会への出品歴、ギャラリーの取扱歴、共箱や鑑定書の有無などが総合的に評価されます。
絵画の保存状態は査定額に直結します。亀裂、カビ、変色、額縁の損傷などがあると減額される可能性があります。修復済みの作品であっても、その技術レベルによっては価値が変動します。
一部の有名画家については、公式な鑑定機関が存在します。作品にサインがあっても、鑑定書がなければ本物とは認められないこともあります。例として、藤田嗣治には「藤田嗣治鑑定委員会」などが存在し、鑑定書の発行を行っています。
鑑定書の取得には費用がかかるものの、正式な売却やオークション出品を検討している場合は大きな信用材料になります。
鑑定書がない、作家が無名または不明な場合でも、骨董品・美術品に特化した専門の買取業者に相談することで、経験豊富な鑑定士が目利きを行ってくれます。出張査定や写真によるLINE査定なども増えており、敷居は下がっています。
リサイクルショップや総合買取店では洋画の価値を正しく判断できないことが多く、相場よりも大きく安く査定されることがあります。美術品を専門に扱う店舗では、作家・技法・市場相場に精通したスタッフが在籍しており、正しい価格で評価してもらえます。
自宅での出張査定は、作品を持ち運ぶリスクがなく、安心して相談できます。さらに、作家によっては美術品専門のオークションで売却したほうが高額になるケースもあります。ただし、オークションでは手数料がかかることや、落札までの時間がかかるというデメリットもあるため、用途や目的に応じて選びましょう。
骨董品買取業には「古物商許可」が必要です。Webサイトや店舗に許可番号が明記されていない業者には注意が必要です。
同じ作品でも、業者によって査定額が大きく異なることがあります。納得のいく価格で売却するためには、複数社からの見積もりを取るのが基本です。特に、高額作品であるほど差額が顕著になる傾向があります。
こうした状況にある方は、まず無料査定から始めてみることをおすすめします。
洋画は、一見すると価値が分かりにくいジャンルですが、正しい鑑定と売却ルートを選べば、数十万〜数百万円の価値がつくこともあります。特に近年は海外市場でも日本の美術品が注目されており、売却のチャンスは広がっています。
「よくわからないから安くても仕方ない」と手放す前に、一度は信頼できる専門業者に相談してみてください。あなたの洋画には、思っている以上の価値が眠っているかもしれません。
鑑定のご相談、
お待ちしております!
多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。