ブログ

自宅にある古い絵画を売却したいと考えた時、「これは日本画なのか、それとも洋画なのか？」と迷ったことはありませんか？絵画はその制作技法や素材、背景文化によって「日本画」と「洋画」に大別され、それぞれに異なる評価基準と市場価値があります。

この記事では、日本画と洋画の違いを明確にしながら、現在の買取市場での傾向や高額査定を狙うためのポイントを丁寧に解説していきます。

日本画と洋画の違いとは？

技法と素材の違い

日本画と洋画の最も大きな違いは「技法」と「使用する画材」にあります。

• 日本画は、和紙や絹本（けんぽん）などの伝統的な素材に、岩絵具・墨・膠（にかわ）などを用いて描かれます。顔料は天然素材から採取され、繊細で落ち着いた色彩が特徴です。
• 洋画は、キャンバスに油彩、水彩、アクリル絵の具などを用いて描かれ、西洋由来の写実性や色彩の豊かさが際立ちます。

構図と表現の違い

日本画は空間の余白を活かした構図が多く、象徴性や精神性を重視します。一方、洋画は遠近法や陰影の表現が発達しており、リアリズムを重視する傾向があります。

額装と表装の違い

日本画は「掛け軸」「屏風」「巻物」といった表装が多く用いられ、季節ごとの掛け替え文化とも密接に関係しています。洋画は額縁に入れて壁に飾るスタイルが一般的です。

日本画と洋画の買取市場の傾向

日本画の市場価値と傾向

日本画は国内での根強い人気に加え、近年では海外コレクターの注目も集めています。特に、以下のような条件が揃うと高値で取引されることがあります。

• 著名な画家による作品（横山大観、上村松園、東山魁夷など）
• 保存状態が良好であること
• 共箱・鑑定書などが付属していること

一方で、無名作家の日本画や表装が劣化している作品は買取価格が大きく下がることもあるため注意が必要です。

洋画の市場価値と傾向

洋画は日本国内だけでなく、欧米のマーケットでも需要があります。特に評価が高いのは以下のような作品です。

• 藤田嗣治、梅原龍三郎、東郷青児、黒田清輝など、明治〜昭和に活躍した洋画家の真作
• サインや制作年が明確な作品
• ギャラリーの取り扱い歴や展覧会出品歴がある作品

また、海外作家による作品（ピカソ、シャガール、ルオーなど）も、日本の骨董市場で高額取引される傾向にあります。

高額査定を受けるためのポイント

1. 作家名・署名を確認する

画面の隅に記されたサインや印章があれば、作品の真贋や作家名の特定に役立ちます。特に、共箱や作品証明書がある場合は、必ず一緒に査定に出しましょう。

2. 表装・額縁を含めた保存状態を整える

カビや破れ、シミがあると査定額が下がる可能性があります。とはいえ、素人判断で修復するのは危険です。汚れや劣化がある場合は、現状のままプロに相談するのがベストです。

3. 鑑定が必要な作品は専門機関へ依頼する

特定の作家については公式鑑定機関が存在する場合があります。作品に価値がある可能性が高いと感じたら、鑑定書を取得することで信頼性が高まり、高額での売却につながることがあります。

売却方法の選び方と注意点

店舗・出張・ネット買取の使い分け

• 店舗買取：安心感があるが持ち運びが必要
• 出張買取：自宅で完結でき、大量の作品や大型の掛け軸に最適
• ネット買取（LINE査定など）：手軽に事前価格の目安を知りたいときに有効

それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますが、美術品・骨董専門の業者を選ぶことが最も重要です。

トラブルを防ぐために

古物商許可の有無、会社の実績、評判を事前に調べてから依頼しましょう。特に高額買取を謳う業者の中には、悪質な詐欺業者も存在します。

まとめ：日本画・洋画の違いを理解し、信頼できる業者に相談を

日本画と洋画は、表現方法も市場の傾向も大きく異なる分野です。それぞれの特性を理解した上で、信頼できる査定士に相談することが、正しい価値評価と高額買取の第一歩となります。

ご自宅にある絵画がどちらに分類されるのか分からない場合でも、無料査定やLINEによる画像査定を活用することで、気軽に価値を確認することができます。

「これは価値がないかもしれない」と思い込まずに、ぜひ一度、専門業者にご相談ください。思わぬお宝が眠っているかもしれません。