二代諏訪蘇山造 青磁香炉 買取実績

買取品名
二代諏訪蘇山造 青磁香炉
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今回お買取りしたのは、二代・諏訪蘇山(すわ そざん)による青磁香炉です。諏訪蘇山家は京都を代表する陶芸家一門であり、特に二代蘇山は初代の流れを受け継ぎつつも、中国宋代青磁の優美な趣を再現した作品で高い評価を得ています。本香炉は、二代蘇山が得意とした“端正な造形”と“透明感のある青磁釉”が際立つ逸品で、時代を超えて愛される格調高い佇まいを備えていました。

特徴

二代諏訪蘇山の青磁香炉は、京焼らしい洗練された造形と中国古陶磁への深い理解を背景に制作された作品です。今回の香炉にも、二代蘇山ならではの優れた技術が随所に見られました。

淡く澄んだ青磁釉(翡翠色)
光の角度によって変化する柔らかな青。濁りのない均質な釉色は二代蘇山作品の大きな魅力。

端正でゆがみのない造形
香炉としての重心が安定し、三足(あるいは二耳口縁)の美しいバランスが際立つ。

釉薬の溜まりや釉際が美しい仕上がり
口縁・足元など、釉薬が薄くなる部分の均一性が高い。

高台裏の仕上げが丁寧で割れ・欠けなし
香炉は底部の仕上げが重要評価ポイントだが、焼成状態も非常に良好。

共箱・栞など付属品が揃う場合は評価がさらに向上
今回も保存状態が良く、コレクター需要が高い内容であった。

骨董品としての価値

青磁は、宋代龍泉窯を源流とする中国陶磁の最高峰のひとつとされ、近代日本では多くの陶芸家がその再現に挑みました。諏訪蘇山もその一人であり、なかでも二代蘇山は“現代の青磁作家”として高く評価される人物です。今回の香炉が高評価となった理由を以下にまとめます。

① 二代諏訪蘇山という作家価値

二代蘇山(1890〜1977)は、初代の技法を継承しながらも、より洗練された青磁造形を追求した名工として知られています。 特に、 - 青磁香炉 - 青磁花入 - 青磁香合 などの作品は国内外で人気が高く、京焼の中でも市場価値が安定しているジャンルです。

作家名が明確にわかることは美術工芸品として大きな強みであり、二代蘇山の銘・箱書(共箱)が確認できる場合はさらに評価が上昇します。

② 青磁釉の出来による価値の差

青磁作品では“釉色”が最大の査定ポイントです。 今回の香炉は、 - 冷たさと温かみを両立した翡翠色 - 釉肌の微細な凹凸の少なさ - 釉薬の透明度と深み が特に優れており、青磁としての完成度が高いと判断されました。

青磁は釉薬のわずかなムラが作品の評価を大きく左右するため、今回の均質な発色は高評価ポイントです。

③ 香炉という高需要の器形

香炉は茶道・華道・仏事・インテリアと幅広い用途があり、 ・作家物香炉 ・中国写香炉 ・青磁香炉 は市場でも特に需要が高いジャンルです。

二代蘇山の香炉は、造形の完成度とサイズ感が扱いやすく、コレクター層からの人気も安定しています。

④ 保存状態と付属品の有無

香炉の評価を大きく左右するのは状態と付属品です。 今回の香炉は、 - 欠け・ひび・貫入の不自然な増加なし - 高台裏の汚れ少なく、丁寧に保管されていた - 釉薬の退色がない と非常に優れたコンディションでした。

共箱・栞・作者印などが揃うと、作家物としての信頼性がさらに高まり、市場価格に反映されます。

まとめ

今回お買取りした**二代 諏訪蘇山造 青磁香炉**は、 ・澄んだ青磁釉の上質な発色 ・端正で気品ある造形 ・二代蘇山の作家性が明確に感じられる完成度 ・欠損のない良好な保存状態 といった要素が揃い、美術工芸品として非常に価値の高い作品でした。

青磁作品は、釉色・造形・状態・箱書の有無など、複数の要素を総合判断する必要があり、専門知識が不可欠な分野です。
「青磁の価値がわからない」「作家名が読めない」「箱がなくても売れるか知りたい」などのご相談にも、一点ずつ丁寧に査定し、適正評価をご提示いたします。

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