竹細工 初代山本竹龍斎 唐物写花籠 買取実績

買取品名
竹細工 初代山本竹龍斎 唐物写花籠
買取エリア
兵庫県西宮市
買取額

コメント
今回お買取りしたのは、初代・山本竹龍斎による「唐物写 花籠(竹細工)」です。山本竹龍斎は近代日本の竹工芸界において重要な位置を占め、京都を拠点に高度な編組技術と優美な造形で知られる名工です。本作は、唐物(中国古渡の籠)の意匠を写した花籠で、竹材の選定・火曲げ・編み込み・面取りのいずれも繊細で、初代の技量を示す品格ある作品でした。

特徴

初代竹龍斎の作品は、京都竹工芸の伝統を受け継ぎながらも独自の優雅さと緊張感をもつ点が評価されます。今回の花籠にも特徴的な美点が多数確認できました。

唐物写特有の端正で格調高い造形
中国古渡籠の意匠を写しながらも、日本的な品格を感じさせる作風。

竹材の節・厚み・色艶の選別が極めて丁寧
素材の段階から高品質で、長年の使用でも歪みが出にくい。

細密で歪みのない編組(編みの均一性)
唐物写では編みの均一さが評価に直結しますが、本作も非常に高レベル。

口縁・底部の仕上げが整い、実用性も十分
美術的価値だけでなく、花器としての耐久性も高い作り。

時代相応の古色がつき、品格ある佇まい
経年の落ち着いた色艶は、竹工芸作品の魅力を大きく高めます。

骨董品としての価値

竹工芸は茶道文化と深く結びついており、近年は国内外で再評価が進むジャンルです。特に名工による作品は美術工芸のカテゴリーで取引され、竹龍斎のような歴史的評価の定まった作家は需要が安定しています。今回の花籠が高評価につながった理由を以下に詳しく記します。

① 初代・山本竹龍斎という作家価値

竹龍斎は京都の竹芸を代表する存在で、明治〜大正期に活躍した名工です。 初代は特に写し物の再現力に優れ、 - 唐物写 - 和物古作写 - 茶籠 - 花籠 など、写実と造形美を兼ね備えた作品で高い評価を受けています。 作家名が明確な竹芸作品は市場人気が高く、真贋と初代作であることの確認が評価を大きく左右します。

② 唐物写の希少性と評価の高さ

唐物写の花籠は、竹芸作品の中でも特に人気のカテゴリーです。 ・中国古渡籠の構造を踏まえた高度な技術 ・古典造形を日本的に昇華した美しさ ・茶道具としての実用価値 これらが組み合わさり、収集家からの需要が強い分野となっています。

③ 作品の保存状態

竹工芸は湿気・乾燥・日差しの影響を受けやすく、状態によって価値が大きく変わります。 今回の花籠は、 - 虫食いなし - 割れ・折れの欠損なし - 竹肌の艶が自然に残る という優れたコンディションでした。特に口縁部と底部が良好であった点は大きな評価ポイントになります。

④ 茶道具としての需要

花籠は茶席で使用される実用品であり、特に唐物写のような格の高い作品は、茶人からの需要が安定しています。竹芸作品の中でも、花籠は飾籠より評価が安定しやすい傾向があります。

まとめ

今回お買取りした初代山本竹龍斎 作「唐物写 花籠」は、 ・名工による確かな技術と唐物写の格調の高さ ・竹材の質・編組の正確さ・造形の美しさ ・時代相応の古色を帯びた品格ある佇まい ・茶道具としての実用性と市場需要 といった要素が揃った、大変評価の高い竹工芸作品でした。

竹細工・竹工芸は、作家名・年代・用途・技法・保存状態によって価値が大きく変わるため、専門知識が不可欠です。
「古い竹籠が家にある」「作家名が読めない」「茶道具として使っていたものを整理したい」などのご相談にも、丁寧に鑑定し、適正な価値をご提示いたします。

兵庫県西宮市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

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