人形平田郷陽「起上り」共箱買取実績

買取品名: 人形平田郷陽「起上り」共箱

買取エリア: 兵庫県姫路市

買取額

コメント: 人形平田郷陽「起上り」共箱を買取させていただきました。

平田郷陽と「起上り」人形の概要
平田郷陽（ひらたごうよう、1903–1981）は、日本を代表する人形作家であり、昭和30年（1955年）に重要無形文化財「木彫彩色人形」保持者（人間国宝）に認定された名匠です。木彫でありながら布の柔らかさや肉体の温かみを感じさせる独自の表現力を持ち、その作品は国内外で高く評価されています。

「起上り（おきあがり）」は、平田郷陽の代表的な題材のひとつで、古来より縁起物として知られる「起上り小法師」に着想を得た作品です。転んでも起き上がる姿は「不屈の精神」「家運隆盛」を象徴し、日本人の暮らしの中で愛されてきました。郷陽はその民俗的な題材を、人間国宝らしい高度な技術で芸術作品へと昇華させています。

「起上り」人形の特徴
平田郷陽の「起上り」人形には、以下のような特徴があります。

木彫彩色の技法：木を精緻に彫刻し、胡粉や彩色を施して温かみのある表情を実現。

柔和な表情：幼子や若者をモデルにした「起上り」は、素朴でありながら気品を備える。

民俗的題材：日本の伝統的な縁起物を題材とし、郷土色と芸術性を兼ねる。

共箱付き：作家銘や題名が記された共箱があることで、真作保証と作品価値の裏付けとなる。

飾りやすさ：床の間や飾り棚に収まりやすいサイズ感で、鑑賞用として人気。

こうした特徴により、「起上り」人形は平田郷陽作品の中でも特に親しみやすく、コレクター需要が高いジャンルとなっています。

骨董品・美術品としての価値
平田郷陽の「起上り」人形は、以下の観点から高く評価されます。

歴史的価値：人間国宝による作品であり、日本の人形美術史において重要な位置を占める。

美術的価値：民俗的な素朴さと高度な工芸技術が融合した造形美。

市場価値：保存状態の良い「起上り」は数十万円規模の査定が見込まれ、希少な大作や展覧会出品作は百万円を超えることもある。

さらに、共箱が付属している場合は真贋確認の大きな裏付けとなり、査定額は大幅に上がります。

買取のポイント
平田郷陽「起上り」人形を売却される際には、以下の点が査定額に影響します。

共箱の有無：共箱や作家銘があるかどうかで評価が大きく変わる。

保存状態：彩色の剥落が少なく、ヒビや欠けがない作品は高額査定。

サイズと完成度：小品から大作まで幅広いが、大きく完成度の高い作品は市場価値が高い。

制作年代：郷陽の初期作品か晩年作品かによって作風が異なり、評価基準が変わる。

来歴や資料：展覧会出品歴や旧蔵者の記録があればプラス査定。

寿永堂では、人間国宝作家の作品や人形美術の豊富な取り扱い実績をもとに、平田郷陽の「起上り」人形を正しく鑑定し、最新の市場相場に基づいた適正査定をご提示いたします。

まとめ
平田郷陽「起上り」人形は、日本の伝統的な縁起物を題材としながら、人間国宝の技によって芸術作品へと高められた逸品です。共箱付きで保存状態が良ければ高額査定が期待でき、コレクターや美術館需要も高い分野です。寿永堂では、豊富な経験を持つ鑑定士が誠実に査定・買取を行っております。売却をご検討の際は、ぜひ安心してご相談ください。

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