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ひょうげた器
2012/11/23

時雨の降る季節となりました。

勤労感謝の日とは名ばかりで、今日も朝からいつも通りの仕事をすることに。

しかし通勤に向かう人の姿は少なく、どんよりとした空に暮れゆく秋を感じます。

 京都市にて「ひょうげた器」-三条せともの屋出土茶陶- が、展示開催されています。

京都市中京区の中之町など三条通沿いから桃山時代の茶陶(茶事・茶会で使用される陶磁器)が大量に出土し、京都市はこれらの桃山茶陶970点を市有形文化財に指定しました。

出土品は美濃・瀬戸のほか信楽、備前、唐津・高取など日本各地の産地のもので、京都産はごく僅かでした。

最大の特徴は、非対称にひずんだ器や自由闊達な絵付けで、この時代には陶工のひらめきや茶人の好みを反映した多様な形態や意匠の茶陶が作られ、全国から文化の中心地京都にもたらされました。

慶長4年(1599年)、千利休の弟子であった大名茶人古田織部が茶会にひずんだ瀬戸茶碗を使用した際、博多の豪商、神谷宗湛が「ヘウケモノ」(ひょうげもの)と呼んだという逸話があるとか。

まだ開催されていますので、焼物ファンでなくとも、紅葉見物がてら足を延ばしてみるのもいいですね。

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