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エルメス(Hermès)は1837年創業のフランス高級メゾンで、レザー製品やスカーフに加え、テーブルウェアにも高い評価を誇ります。エルメスのサラダボウルは、陶磁器・ガラス・メラミンなど多彩な素材で展開され、卓上を華やかに彩る実用品であると同時に、コレクションアイテムや骨董品市場でも注目される逸品です。
代表的な「エルメス・「ヒメネス」シリーズや「プティ・エトラン」モチーフのサラダボウルには、馬具やホースビットをモチーフとした縁飾りがあしらわれ、繊細なラインと鮮やかなカラーコンビネーションが特徴です。各シリーズの構成柄は、デザイナーのアトリエによる手書き原画を忠実に再現し、縁の吉祥文様やストライプ、ドットなどエルメスらしいモダン感が融合します。
陶磁器製のサラダボウルはフランス・ロレーヌ地方の産地で作られ、最高級カオリンと長石をブレンドした磁器素地を高温(約1,300℃)で焼成。絵付けは職人による手描き下絵、スクリーン印刷、金彩・プラチナ彩の重ねがけを行い、さらに低温で再焼成する多層工程を経て完成します。メラミン製は軽量で割れにくく、アウトドアやレジャー向きにデザインされています。
サラダボウルは「シエスタ」コレクション、「カレ」柄のスクエア型、「ガーデンパーティ」モチーフなど多彩です。限定コラボや復刻版モデルは生産数が限られ、特にヴィンテージ初期のモノグラム入りボウルや、1970年代のアーカイブデザインは現存数が少なく、アンティーク市場で希少性と資産価値を高めています。
現行ラインのサラダボウルは1万~3万円程度で購入可能ですが、ヴィンテージ初期モデルや限定コラボモデルは5万~20万円以上。特に1970年代~1980年代の初期ロゴ入り品や希少カラーは、完品で30万~50万円を超える例もあります。
磁器製は食洗機・電子レンジ使用可(各シリーズの仕様に準拠)、急激な温度変化は避けること。メラミン製は食洗機非対応が多く、高温に弱いため手洗いが推奨されます。保管時はオリジナルボックスに戻し、重ね置きの際は仕切りシートを挟んで擦れを防ぐと良好に保てます。
エルメスのサラダボウルは、洗練された意匠、上質な素材・製作技法、限定モデルやヴィンテージ品の希少性、刻印・絵付け・保存状態・来歴資料の五要素が揃うことで骨董的価値が飛躍的に高まります。茶菓子器やインテリアとしての実用性に加え、コレクションや投資対象としても高い魅力を誇る逸品と言えるでしょう。
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