中国美術寿山石印材買取実績

買取品名: 中国美術寿山石印材

買取エリア: 滋賀県草津市

買取額

コメント: 中国美術寿山石印材を買取させていただきました。

寿山石印材の概要
寿山石（じゅざんせき）は、中国福建省福州市近郊の寿山村一帯で産出される名石であり、中国篆刻用印材の中でも特に名高いものです。産出の歴史は1,500年以上に及び、宋・元代以降、皇帝や文人墨客に愛用されてきました。

寿山石は「印石の王」とも称され、石質の柔らかさと色彩の豊かさから、篆刻の印材としてはもちろん、工芸彫刻の素材としても重宝されています。種類はきわめて多く、田黄石・芙蓉石・善伯洞石・水晶凍など多彩で、それぞれに異なる色合いと風合いを持ちます。

寿山石印材の特徴
寿山石の印材には、以下のような特徴があります。

色彩の多様性：白・黄・紅・緑・紫など、半透明で美しい色合いを呈する。

石質の柔らかさ：篆刻に適した硬度を持ち、印刀の通りが良い。

種類の豊富さ：田黄・芙蓉・荔枝凍・魚脳凍など、多彩な種類が存在。

工芸美術品としての価値：龍や獅子などの鈕（ちゅう／つまみ部分）を彫刻したものは鑑賞美術品としても人気。

文人趣味の象徴：書道や篆刻を嗜む文人にとって、寿山石印材は格調高い文房具とされた。

このように、寿山石は篆刻の実用性と美術的価値を兼ね備えた印材として珍重されています。

骨董品としての価値
寿山石印材は、以下の観点から市場において評価されます。

歴史的価値：宋・明・清を通じて広く用いられ、中国文人文化を象徴する存在。

美術的価値：石の色彩と透明感の美しさ、さらに彫刻の精緻さが美術品としての価値を高める。

市場価値：一般的な寿山石印材は数万円規模、田黄や大形の寿山石は数十万円から数百万円の査定が見込まれる。

特に田黄石（でんおうせき）と呼ばれる寿山石の最高峰は「石中の帝」とされ、時に数千万円で取引される例もあります。

買取のポイント
寿山石印材を売却される際には、以下の点が査定の重要な基準となります。

石種の特定：田黄・芙蓉・凍石など、どの種類の寿山石かによって評価が大きく変わる。

色合いと透明度：濁りが少なく、均一で美しい色調を持つものほど高評価。

保存状態：欠けやヒビがなく、磨耗の少ないものは価値が高い。

彫刻の有無：鈕に施された龍・獅子・鳳凰などの彫刻が精緻であるほど芸術的価値が上がる。

真贋の鑑定：天然の寿山石かどうかを見極める必要がある。人工処理や模造品も存在するため専門的な鑑定が不可欠。

付属品や来歴：共箱や鑑定書、由来を示す古文書が揃っていればプラス査定。

寿永堂では、中国篆刻印材の豊富な取り扱い実績をもとに、寿山石印材の種類や質を正確に鑑定し、最新の市場相場に基づいた査定を行います。

まとめ
寿山石印材は、中国篆刻文化を象徴する代表的な印材であり、実用性と美術性を兼ね備えた逸品です。種類・色合い・彫刻の有無によって価値は大きく変動し、とりわけ田黄石をはじめとする希少石は高額査定が期待できます。寿永堂では、経験豊富な鑑定士が寿山石印材の価値を正しく見極め、誠実に査定・買取いたします。大切な寿山石の売却をご検討の際は、ぜひ安心してご相談ください。

滋賀県草津市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。