中国美術 錫茶入 涼炉 白雲台 買取実績

買取品名
中国美術 錫茶入 涼炉 白雲台
買取エリア
兵庫県西宮市
買取額

コメント
今回お買取りしたのは、中国美術の錫製茶入(茶心壺)・涼炉・白雲台の三点です。いずれも煎茶文化の広がりとともに中国から日本へ伝わり、江戸後期〜明治期の文人趣味を象徴する品目として高く評価されている美術工芸品です。特に錫製の茶入や涼炉は、中国の伝統技術が色濃く残る実用美術であり、近年は国内外で再評価が進んでいます。

特徴

今回の錫茶入・涼炉・白雲台は、三点いずれも文人趣味を代表する優品であり、細工や素材の質、工芸的完成度の高さが特徴として確認できました。

錫茶入:錫特有の柔らかい光沢と端正な造形
打ち出し・鋳造ともに精度が高く、蓋合わせも良好。

涼炉:煎茶道ならではの造形美
空気孔や火窓の形状が美しく、煎茶席での実用に耐える堅牢さを備える。

白雲台:薄造りで上質な白釉の仕上がり
中国陶磁独自の“白雲”を思わせる柔らかな釉景が魅力。

欠け・ひびのない良好な状態
錫製品は変形、陶磁器は欠けが評価に影響するが、いずれも優良コンディション。

煎茶具としてのセット性が高い
単品でも価値があるが、茶入・涼炉・台物が揃うことで美術的評価が向上。

骨董品としての価値

中国美術の煎茶具は、素材・技法・時代・用途によって価値が大きく変動する分野です。今回の三点は、いずれも煎茶文化を象徴するカテゴリーであり、骨董市場でも安定した評価を得られる内容でした。

① 錫茶入(茶心壺)の価値

錫は古くから食器・茶器に用いられ、 - 光沢の落ち着いた美しさ - 茶葉の湿気を防ぐ気密性 - 加工しやすく精巧な文様を施しやすい といった特性があります。

特に中国の錫工芸は歴史が古く、文人の嗜好である端正な造形が高く評価されます。今回の茶入は、蓋のすり合わせが滑らかで、口縁の変形もなく、保管状態も良好でした。銘や作行により評価が変わる分野ですが、無銘であっても造形のバランスが良ければ高評価となるジャンルです。

② 涼炉の価値

涼炉は煎茶道において湯を沸かすための小型炉で、 - 火窓の意匠 - 胴の形状(円形・方形など) - 素材(陶磁・金属) が価値を左右します。

今回の涼炉は造形に無理がなく、火窓の形状も美しく、実用品として活躍したであろう風格が感じられました。煎茶具は「道具としての役割」が重視されるため、形の良さと堅牢さは重要な査定ポイントです。

③ 白雲台の価値

白雲台は、茶器や香炉を載せる台物として用いられる中国陶磁の一種で、 - 白釉の透明感 - 釉の溜まりや流れの美しさ - 造形の薄さと軽さ が審美性を決定します。

今回の白雲台は、釉調が柔らかく、光を受けた際に“白雲”が浮かび上がるような気品ある仕上がりが特徴でした。台物は単体評価が難しいジャンルですが、煎茶具と組み合わせることで美術的価値が高まります。

④ 煎茶趣味としての総合的価値

煎茶文化は文人の精神性と深く結びついており、 - 気品ある造形 - 静謐な佇まい - 実用と美の調和 が求められます。今回の三点は、セット性が高く、文人趣味の世界観をよく表していたため、総合的な鑑賞価値が高い内容でした。

まとめ

今回お買取りした中国美術 錫茶入・涼炉・白雲台は、 ・錫の光沢と精密な仕上げを備えた茶入 ・煎茶道具として実用と美観が両立した涼炉 ・白雲のような釉象が美しい白雲台 の三点が揃い、煎茶文化を象徴する魅力的なセットでした。

いずれも状態が良好で、造形の完成度が高く、骨董市場でも安定した評価が期待できる内容です。

中国美術の煎茶具は、素材・時代・作風・用途によって価値が大きく変わるため、専門的な知識が必須の分野です。
「古い煎茶道具の価値がわからない」「錫製品の真贋を知りたい」「茶器の整理をしたい」などのご相談にも、一点ずつ丁寧に鑑定し、適正な価値を見極めます。

兵庫県西宮市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

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