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鬼子母神(きしもじん)は、元来インドの夜叉神の一つであり、多くの子を持つ母として知られています。仏教に取り入れられてからは、子どもの守護神として信仰され、日本では特に安産や子育て、子どもの健やかな成長を祈願する対象となりました。
鬼子母神像は、寺院や祠に安置され、母性と慈愛の象徴として祀られています。木彫りで彩色が施された像は、信仰対象としてだけでなく、美術的価値を持つ工芸品としても注目されています。
鬼子母神像は、安産・子授け・子どもの健康を祈願する像として民間信仰を広く集めており、仏教寺院や家庭の祠などでも親しまれています。その精神的価値は非常に高く、地域に根差した信仰文化の象徴ともいえます。
檜や桜などの木材を用い、一木造や寄木造で制作されることが多い。細密な彫刻と彩色によって、人物の柔らかな表情や衣の繊細な文様が表現されます。
胡粉や岩絵具、金泥、漆などを用いた彩色が施され、時代の経過と共に自然な風合いを増します。彩色の残り具合や修復履歴も、評価に影響を与える要素です。
江戸時代以前の鬼子母神像は特に希少で、状態が良好なものは非常に高値で取引されます。明治期の作品でも、作家性や装飾性によっては高評価を受けることがあります。
著名な仏師による作品、もしくは特定の寺院や流派に由来する像は評価が高く、作風に地域的特徴が見られるものも珍重されます。
彩色の鮮明さ、材の状態、破損や補修の有無などが価値に直結します。特に原型をよく保ったものや、共箱・銘付きの像はコレクターから高い需要があります。
一部の鬼子母神像は文化財として指定され、寺院や博物館に所蔵されるほか、今なお地域の祭祀で信仰対象として祀られています。
宗教性と美術性を兼ね備えた像として、美術商や骨董愛好家の間でも人気があり、保存状態の良いものは高額での取引も珍しくありません。
仏像木彫り鬼子母神像は、信仰と芸術の両側面を持つ貴重な文化財であり、骨董品としての価値も極めて高い。制作年代、仏師、保存状態によって評価が左右され、今後も歴史的・文化的価値を持つ品として注目され続けることでしょう。
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