作家物竹籠 買取実績

買取品名
作家物竹籠
買取エリア
香川県観音寺市
買取額

コメント
作家物竹籠を買い取らせて頂きました。






作家物竹籠の骨董的価値



概要


作家物竹籠は、日本各地の竹工芸作家が手掛けた一品物の籠で、茶籠や花器、盛器、行李など用途も多彩です。良質な孟宗竹や真竹を素材に、節や瘤を活かした編み組み技術が評価され、茶席や室礼の脇役としてだけでなく、インテリアとしても高く愛でられます。骨董品としては、作家銘、素材の産地・節景、編み技法、意匠の独創性、保存状態、来歴資料が価値判断の要点です。



歴史的背景


竹籠の歴史は奈良時代に遡るとされ、平安時代には宮廷や高級寺院の調度品となりました。江戸期以降、民芸運動の広がりとともに各地の竹工芸が発展し、竹細工の名匠が現れます。特に昭和期の民藝派作家による「作家物竹籠」は、市井の道具が工芸品として昇華した例として注目を集め、近年骨董市場でも人気が高まっています。



素材と制作技法


作家物竹籠では、素材の竹皮・竹芯の厚みや柔軟性が均一であることが重要です。主に孟宗竹の節間を使い、割竹→割り組み→下地処理→編み組み→仕上げといった工程を経ます。編み方は平編み、網代編み、六つ目編み、四ツ目編みなど多彩で、節の瘤を意図的に配置する「節活かし」技法や、竹ヒゴを斜めに交錯させる「斜編み」など、作家独自の工夫が骨董的価値を高めます。



意匠とデザイン


用途に応じた形状〈円筒形、角形、浅型、蓋付〉や、編み目の粗密、縁取り・縁巻きの竹皮装飾が意匠の要です。さらに竹芯の色艶を生かした「素朴美」、漆や染料で彩色した「色糸巻き」、真竹の青味を残す「青竹調」などバリエーションも豊富。作家物は、自然節景を生かしつつモダンデザインを取り入れることで、伝統と現代性を融合させています。



骨董的評価ポイント



  • 作家銘・箱書き:裏底や共箱に作家名があるか、その筆致と来歴の信憑性

  • 素材の質:竹の年輪の緻密さ、節の自然景観、竹皮の厚み・色調

  • 編み技法:編み目の均一さ、継ぎ目処理、節活かしの意匠性

  • 造形の均整:形状の歪みの有無、蓋付の場合は納まりの精度

  • 保存状態:ヒゴの割れ・欠け、虫喰い・カビ、経年染みの程度

  • 来歴資料:共箱、画賛、購入証明、旧蔵家記録の有無



市場価格の目安


無銘の実用品的竹籠は1万~5万円、作家物共箱付小振りな茶籠は10万~30万円、中型の網代編み花器や大振りの蓋付籠は30万~80万円、著名作家初期作や技法・節景が特異な希少品は100万~200万円以上となるケースもあります。



保存管理と取り扱い


竹製品は乾燥に弱く、急激な湿度変化でヒゴが割れるため、室温20℃前後・湿度50~60%を保った環境で管理します。直射日光を避け、埃は柔らかな刷毛で払います。カビや汚れは微湿布(薄めた中性洗剤)で拭き、十分に乾燥させてから保管してください。共箱とともに仕舞い、積み重ねないことが長期保存のポイントです。



まとめ


作家物竹籠は、作家銘、素材、技法、デザイン、保存状態、来歴資料の六要素が揃うことで骨董的価値を発揮します。自然の造形美と人の手技が一体となった逸品として、竹工芸コレクターや茶席調度愛好家、インテリアデザイナーから今後も高い評価を受け続けることでしょう。






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