唐物朱泥八角涼炉 買取実績

買取品名
唐物朱泥八角涼炉
買取エリア
滋賀県草津市
買取額

コメント
唐物朱泥八角涼炉を買取させていただきました。






唐物朱泥八角涼炉の骨董的価値



唐物朱泥八角涼炉の概要


唐物朱泥八角涼炉は、中国・宜興などの産地で焼かれた朱泥紫砂製の火鉢で、八角形(八面体)を基本形とします。煎茶席や室内装飾に用いられ、炭火の熱を囲む安定感と端正な几帳面な意匠が特長です。



歴史的背景と唐物文化


「唐物」と呼ばれる中国陶磁器は、室町・桃山時代に日本へ輸入され、茶の湯の文化と結びつきました。朱泥製涼炉は江戸初期から中期にかけて茶席具の一部として重用され、海外にも渡るほど高い評価を得ました。



朱泥の特性と制作技法


朱泥は酸化鉄分を多く含む紫砂土で、焼成後に鮮やかな赤褐色を呈します。成形は手捻りまたは型押しで行い、一次焼成後に薄く掛ける透明釉が独特の潤いを与え、二次焼成で朱泥の深みが増します。



八角形の意匠と構造


八角形は風水的に繁栄を意味し、八方に熱を均一に放出する機能性も備えます。八面の側面ごとに彫文や浮彫が施される例も多く、幾何学的な対称美と実用性の融合が見どころです。



骨董市場での評価基準


評価のポイントは制作年代、産地の銘、焼成時の窯変(かんぺん)の有無、造形の歪みの少なさ、彫文や刻印の鮮明さです。古いほど希少性が増し、桃山・江戸初期作は特に高額で取引されます。



保存状態と鑑定のポイント


ヒビ・欠け・補修跡がないか、釉の剥落や釉下の貫入(かんにゅう)が自然かを確認します。裏底に窯印や作家落款が残っているものは真贋判定が容易で、来歴書や旧蔵印の有無も価値向上に寄与します。



市場価格の目安



  • 桃山〜江戸初期作・無傷/銘印明瞭:200万円〜500万円

  • 江戸中期作・保存良好:80万円〜200万円

  • 江戸後期作・小補修あり:30万円〜80万円

  • 後世写し・使用痕多:10万円〜30万円



現代の需要と活用


現在も茶室や数寄屋、リビングのインテリアとして人気です。骨董コレクターだけでなく、茶道家やインテリアデザイナーにも支持され、国内外のオークションやギャラリーで注目を集めています。



まとめ


唐物朱泥八角涼炉は、伝統的技法と幾何学的意匠が調和した逸品であり、制作年代・産地・保存状態・来歴が評価を左右します。今後も煎茶文化や骨董市場で重要な存在として高い価値を保ち続けるでしょう。






滋賀県草津市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

鑑定のご相談、
お待ちしております!

お電話でのご相談・鑑定依頼

電話買取簡易査定が可能ですので、まずはご相談ください。

0120-13-6767

鑑定依頼メールフォーム

出張鑑定や持ち込み鑑定のご依頼はメールフォームからも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

メールフォームはこちら

LINEで簡単査定

LINEで簡単に査定が可能になりました。

友だち追加 LINEQR

多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。