煎茶器 竹泉造 三浦竹泉盃 買取実績

買取品名
煎茶器 竹泉造 三浦竹泉盃
買取エリア
兵庫県伊丹市
買取額

コメント
煎茶器 竹泉造 三浦竹泉盃を買取させていただきました。






煎茶器 竹泉造 三浦竹泉盃の骨董的価値



概要


三浦竹泉(みうらちくせん)造の煎茶器「竹泉盃」は、明治末期から昭和期にかけて活躍した陶芸家・三浦竹泉が手掛けた煎茶用の小杯(盃)です。竹泉の雅号にちなみ、自然の竹材を模した意匠や、しっとりとした黒釉・鉄釉のうつろいが魅力で、茶席や煎茶コレクションの名品として知られています。



三浦竹泉について


三浦竹泉(本名三浦重太郎、1879–1954)は京都生まれの陶芸家で、京焼の技巧を背景にしつつ鉄釉・黒釉の研ぎ澄まされた表現を追求しました。文人趣味を重んじ、茶陶や文具、香炉など多彩な作品を制作。特に煎茶器では、竹泉盃をはじめとする「竹泉焼」シリーズが高い評価を受け、国内外の茶人から支持を集めました。



竹泉盃の特徴



  • 形状:口縁が緩やかに波打ち、手にしっくりなじむ小振りの盃型。

  • 釉調:深い黒釉に鉄分を含む斑文が表れ、光の角度で微妙に表情を変える。

  • 意匠:盃底に竹の葉や節を象った細彫りが入り、茶席に竹林の気配を添える。

  • 落款:底部に「竹泉造」印が鮮明に押され、真贋と作者の証となる。



制作技法と素材


竹泉盃は高温還元焼成を基本とし、素地には京焼用の高粘土を使用。竹節文や葉文は胎土に直接彫り込み、黒釉を掛けて仕上げます。焼成中に釉薬中の鉄分が溶け出し、独特の斑文(流れ斑)が胎土表面に浮くのが竹泉特有の技法です。



骨董品としての評価ポイント



  • 真贋・来歴:落款の鮮明さと、共箱・栞の有無。

  • 釉調の深み:鉄斑の濃淡、釉面の艶と厚み。

  • 造形の健全性:口縁や高台に欠け・チップがないこと。

  • 文様の鮮明さ:竹節彫りの精度と陰影の立体感。

  • 使用痕:内側の茶渋や釉下のクラックがないか。



市場価格の目安


保存状態が極めて良好で共箱・栞付きの完全品は80万円~150万円が相場です。小さなチップや軽度の釉浮きがある場合は40万円~80万円、箱が欠/来歴不明の品は20万円~40万円程度で取引されます。



保存と取り扱いの留意点


鉄分を含む黒釉は急激な温度変化で貫入が広がるため、使用時は熱湯急冷を避けます。保管は湿度50~60%、直射日光を避けた場所で。共箱は湿気を吸いやすいので、防湿剤を併用すると良いでしょう。



まとめ


三浦竹泉造の竹泉盃は、黒釉と鉄斑が織り成す静謐な美と文人趣味を凝縮した煎茶器です。落款・共箱・栞の有無、釉調と文様の完成度、保存状態から評価が決まり、優品は骨董市場で安定した高額取引が行われています。煎茶文化と京焼の魅力を伝える逸品として、今後も高い価値を保ち続けることでしょう。






兵庫県伊丹市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

鑑定のご相談、
お待ちしております!

お電話でのご相談・鑑定依頼

電話買取簡易査定が可能ですので、まずはご相談ください。

0120-13-6767

鑑定依頼メールフォーム

出張鑑定や持ち込み鑑定のご依頼はメールフォームからも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

メールフォームはこちら

LINEで簡単査定

LINEで簡単に査定が可能になりました。

友だち追加 LINEQR

多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。