短刀月山貞吉作買取実績

買取品名: 短刀月山貞吉作

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コメント: 概要
今回お買取りしたのは、**名門・月山鍛冶（がっさんかじ）の系譜に連なる刀工「月山貞吉（つきやまさだよし）」による短刀**です。月山一派は平安末期から続く名門で、山形から大坂を経て近代に至るまで連綿と作刀を続けた日本刀史の重要工房として知られています。月山貞吉は明治〜昭和期に活躍した刀工で、匂口の締まった丁寧な丁子刃・湾れ刃文を得意とし、堅実な作風と確かな鍛えで評価を受けています。

検索意図としては、
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特徴
今回お持ち込みいただいた短刀月山貞吉作には、月山鍛冶の伝統を感じさせる上質な特徴が多数確認できました。

鍛え肌がよく現れた板目・杢目（もくめ）風の地鉄
月山系の代表的鍛法である“綾杉肌（あやすぎはだ）”の名残を感じる美しい地鉄。

匂口が締まり、丁寧に焼かれた湾れ調の刃文
月山貞吉が最も得意とする作風で、均一に焼かれた白けが評価ポイント。

鋒（きっさき）までよく焼きの回った安定した焼刃
刃先まで切れ味が保てる良鍛錬の証。

茎（なかご）に時代相応の錆色があり、鑑賞上自然な古色
不自然な磨きは見られず、保存状態が非常に良好。

銘「月山貞吉」刻印が明瞭で、書体にも違和感がない
真贋判断において銘は重要で、今回の個体は貞吉の特徴と一致した。

白鞘入りで保管状態が良い
刀身を守る白鞘があることで保存性が高く、市場評価につながる。

刀剣としての価値
月山貞吉の作品は、月山派の名門性と近代刀工としての安定した作技により、現在でも人気が高い刀剣のひとつです。今回の短刀が高評価となった理由を以下に整理します。
① 月山鍛冶という歴史的価値
月山一門は刀剣史において非常に重要な存在で、 - 平安末期より続く長大な系譜 - “綾杉肌”の独創的な鍛法 - 大坂新刀期にも活躍といった歴史的価値があります。

貞吉はこの名門の伝統を受け継ぎ、確実な技で知られるため、コレクターからの需要が安定しています。

② 刀工としての評価と作域
月山貞吉は、 - 地鉄の鍛えが良い - 刃文が丁寧で破綻が少ない - 刃先まで匂が通っているといった堅実な作風で評価されます。

短刀は刀身長が短いため、刃文の出来や地鉄の締まりがより明確に評価されますが、今回の個体は非常に整った印象で、美術刀としても高評価でした。

③ 保存状態の良さ
状態の良し悪しは刀剣価値を大きく左右します。今回は、 - 錆なし（表面にうっすらとした古色のみ） - 刃こぼれや研ぎ減りが少ない - 研ぎが丁寧で刃文がよく現れていると、保存状態が極めて良く、査定において大きなプラス要素でした。
④ 白鞘・付属品の有無
白鞘・登録証・研ぎの状態なども価値に直結します。今回の短刀は白鞘入りで、保存環境も良かったため、査定評価を後押ししました。

（※登録証が必須であり、未登録刀剣の売買は法律上行えません。査定時には必ず確認いたします。）

⑤ 無銘刀に比べて作家銘の強みが大きい
刀剣は無銘であっても価値がありますが、 **確かな作家銘は評価を大きく押し上げる要素** となります。月山貞吉は一定の評価が確立した近代刀工で、収集家からの需要が安定しています。
まとめ
今回お買取りした**短刀月山貞吉作**は、・月山鍛冶の伝統を受け継ぐ地鉄と刃文・匂口が締まった上質な湾れ刃・自然な古色を保つ良好な茎（なかご）・研ぎ減りが少ない健康な刀身・白鞘入りの良好な保管状態といった要素が揃った、非常に価値の高い短刀でした。

刀剣は、刀工・時代・作域・状態・付属品・登録証の有無など、多角的な視点で鑑定する必要があります。
「祖父から譲り受けた刀の価値を知りたい」
「銘が本物か判断してほしい」
「短刀でも評価されるのか知りたい」
といったご相談にも、一点ずつ丁寧に査定し、適正な評価をご提示いたします。