竹煙管入れ 金工細工キセル 買取実績

買取品名
竹煙管入れ 金工細工キセル
買取エリア
三重県伊勢市
買取額

コメント
竹煙管入れ 金工細工キセルを買い取りました。






竹煙管入れと金工細工キセルの骨董的価値



概要


竹煙管入れ(たけきせるいれ)と金工細工キセルは、江戸時代から明治期にかけて喫煙具として愛用された竹製の携帯入れと金属製の細身煙管です。竹の自然美と金工技術の融合により、実用性と装飾性を兼ね備えた工芸品として評価され、現代では骨董品市場で高い人気を誇ります。



歴史的背景


煙管(キセル)は室町時代末期に日本漢方香の流通とともに普及し、江戸時代には町人・武士の嗜みとして定着。竹製入れは携帯性を重視し、藩屏風や茶道具と共に道具組の一部となりました。明治以降の西洋たばこ文化の影響下でも、国内では竹入れと細管式キセルが継承され、輸出工芸品としても製作されました。



竹煙管入れの素材と技法


素材には真竹や孟宗竹を乾燥・割り組みし、内側に桐材や布張りを施します。外装は自然節を活かした素地仕上げ、あるいは漆塗り・螺鈿・象嵌で飾られることも。口輪には金属製の縁金具を打ち込み、胴部に絹紐や革紐の提げ緒を付け、携帯時の摩耗を防ぎます。



金工細工キセルの造形と装飾


キセル本体は真鍮・銀・赤銅合金などを鋳造・鍛造し、吸口(フイゴ)・中管(眉庵)・火皿は分割式に組み立て。火皿外縁や柄部には透かし彫り、彫金、金銀象嵌、金鍍金が施され、木の葉文・唐草文・家紋をあしらう細緻な装飾が特徴です。口あたりを滑らかにする磨き仕上げも重要な技法です。



意匠のバリエーション


竹入れは円筒形・角形・両用型(煙草入れ兼用)など形状多彩。螺鈿で梅・菊・流水文を絢爛に飾る豪華品や、黒漆仕上げに金粉で武家家紋を描いた格式品があります。キセルは古典的な宝珠摘み、猪目透かし、龍彫、鳳凰象嵌などモチーフが豊富で、愛用者の身分や好みを反映します。



骨董的評価ポイント



  • 素材の良否:竹節の自然景、金属地金の緻密さ

  • 技法の完成度:漆層・螺鈿層の均一性、象嵌の密着度

  • 彫金・透かし:文様の切れ味、深掘りの均整

  • 組合せの統一感:入れとキセルの寸法・意匠の調和

  • 保存状態:亀裂・虫喰い、金属の緑青・錆の進行度

  • 来歴資料:共箱・仕覆、旧蔵家記録、作家・工房銘



市場価格の目安


無銘の竹入れと量産キセルの組は3万~10万円程度。蒔絵螺鈿や象嵌装飾を施した高級品は20万~50万円、有銘作家・大名家伝来品は100万~200万円以上となることがあります。



保存管理と取扱い


竹製品は乾燥に弱いため、湿度50~60%・室温20℃前後の環境で保管。埃は柔らかな刷毛で除去し、漆器部分は乾拭き。キセルは分解可能部を外し、綿布で水分を拭き取って乾燥後に組み立て。化学薬品や研磨剤は使用しないことが長期保存の鍵です。



まとめ


竹煙管入れと金工細工キセルは、素材・技法・意匠・保存状態・来歴資料の五要素が揃うことで骨董的価値を発揮します。実用具としての趣と工芸の粋を伝える逸品として、喫煙具コレクターや工芸愛好家から今後も高い評価を受け続けることでしょう。






三重県で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

鑑定のご相談、
お待ちしております!

お電話でのご相談・鑑定依頼

電話買取簡易査定が可能ですので、まずはご相談ください。

0120-13-6767

鑑定依頼メールフォーム

出張鑑定や持ち込み鑑定のご依頼はメールフォームからも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

メールフォームはこちら

LINEで簡単査定

LINEで簡単に査定が可能になりました。

友だち追加 LINEQR

多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。