紫檀 丸座卓 買取実績

買取品名
紫檀 丸座卓
買取エリア
兵庫県芦屋市
買取額

コメント
紫檀 丸座卓を買取させて頂きました。






紫檀丸座卓の骨董的価値



概要


紫檀(シタン)製の丸座卓は、深い赤茶色の木肌と重厚な材質が特徴の家具で、座卓としてはもちろん、床の間や居間の床置き飾りとしても用いられます。丸形のフォルムは円満や調和を象徴し、木目の美しさを存分に生かせる意匠が人気です。



歴史的背景


紫檀は東南アジア原産の硬木で、江戸時代末期から明治期にかけて輸入が始まりました。高級材として家具や仏具に用いられ、明治期の洋風家具ブームとともに丸座卓も製作されるようになりました。当時は輸出用にも多く生産され、洋館や応接間に据えられました。



素材と木地


紫檀材は比重が高く、刃物や鑿を入れるとキメの細かい赤褐色の木目が鮮やかに浮かび上がります。丸座卓には一木造や接ぎ材が用いられ、無垢材の一枚板を贅沢に使ったものは希少性が高く、木地の反りや割れを防ぐための木裏補強が施されています。



構造と意匠


座卓は天板、脚部、幕板などで構成され、丸形では脚が天板外周近くに配置される「四本脚」タイプが一般的です。幕板には曲木細工や透かし彫りを組み合わせる意匠もあり、天板縁は唐木風の縁取り加工や金属飾金具でアクセントを付ける例があります。



工法と仕上げ


天板は鉋(かんな)で平滑に仕上げた後、柿渋や蜜蝋ワックスを塗布し、木目を際立たせます。幕板や脚部には組子やほぞ組みで強度を確保し、漆仕上げや拭き漆で家具調度品としての高級感を演出。修理歴がある場合は木裏に補修跡が残ることがあります。



骨董的評価ポイント



  • 材質の一木性:一枚板か接ぎ材かで希少性が変わる

  • 木目と色味:鮮やかな虎斑(とらふ)や均一な深色

  • 意匠の完成度:幕板の彫刻・透かし細工の精緻さ

  • 仕上げ状態:漆膜やワックスのツヤ、傷や虫穴の程度

  • 脚部構造:ほぞ組みやホゾ穴の磨耗・補強跡の有無

  • 来歴資料:旧蔵家印、販売証明書、修理記録の有無



市場価格の目安


明治期一木造の紫檀丸座卓は、状態良好で100万~200万円が相場。接ぎ材を用いた量産品は30万~80万円、透かし彫りや金具装飾付きの特注品は200万~400万円に上る例もあります。修理跡や割れがある場合は相場の60~80%程度に下落します。



保存と取り扱い


紫檀家具は乾燥収縮による割れを防ぐため、湿度40~60%、温度20℃前後の環境で保管。直射日光やエアコン直風を避け、柔らかな布で定期的に乾拭きし、年に一度ほど蜜蝋ワックスを薄く塗布すると良好な艶と保護効果が得られます。



まとめ


紫檀丸座卓は、一木性の材質、木目の美しさ、脚部構造や意匠の完成度、保存状態、来歴資料の五要素が揃うことで真の骨董的価値を発揮します。時代を超えて飽きのこない円形デザインと深い木質感は、現代インテリアにも調和し、今後も高い需要を維持し続ける逸品と言えるでしょう。





鑑定のご相談、
お待ちしております!

お電話でのご相談・鑑定依頼

電話買取簡易査定が可能ですので、まずはご相談ください。

0120-13-6767

鑑定依頼メールフォーム

出張鑑定や持ち込み鑑定のご依頼はメールフォームからも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

メールフォームはこちら

LINEで簡単査定

LINEで簡単に査定が可能になりました。

友だち追加 LINEQR

多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。