福井良之助
ふくい りょうのすけ

1923－1986　
昭和時代後期の洋画家・版画家。
舞妓の横顔や美しい心象風景を、特徴的なセピア色のマチエールで描いた
叙情的な作品や、油彩にも優れた作品で人気。
最も評価されているのは1955-1967年頃までの約10年間に
集中して制作された孔版画作品。
謄写版、いわゆる“ガリ版”と呼ばれるもので、ヤスリ板の上に
置いたロウひき原紙に鉄筆で描いて版を作る技法。

想い
実の奥の実
明石潟
実
作品
椿

あらゆる手法を用いてつくられた繊細緻密な原紙（版）を、幾重にも
重ねて描かれ孔版画をまったく新たな表現方法として生まれ変わらせました。
晩年に福井自身が、「当時のような孔版制作はできない」と言っていたそうです。

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