小倉 遊亀
おぐら ゆうき

プロフィール


小倉遊亀は日本画家で、女性初の日本美術院同人でした。代表作品に「O夫人坐像」「小女」などがあります。小倉さんは、制作の中心に精神修養を置き、万物に仏性が宿っているという考えをもっていました。それに導かれるように、静物も3点ひと組で三尊像として絵画化されます。

小倉遊亀の画風は変遷が大きく4つに分けられます。画家を目指し始めた大正時代から1950年(昭和25年)頃までは、細密な描写や、端正な作品構成が特徴的でした。1951年(昭和26年)頃から1965年(昭和40年)頃までの作品は、色彩感覚が豊かになり、独自の世界観を表現するようになりました。1966年(昭和41年)頃から晩年までの作品は、色彩感覚がより強くなり、大胆な筆致で描かれた作品が多くなりました。

現在、滋賀県立美術館には、小倉遊亀さんから寄贈された代表作22件が展示されています。

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受賞歴と代表作品


受賞歴



  • 1954年:「O夫人坐像」などで第4回上村松園賞

  • 1955年:「裸婦」(第39回院展出品)で芸術選奨美術部門文部大臣賞

  • 1957年:「小女」(第41回院展出品)で第8回毎日美術賞

  • 1962年:「母子」(第46回院展出品)で第18回日本芸術院賞

  • 1975年:神奈川文化賞

  • 1979年:滋賀県文化賞

  • 1980年:文化勲章


主な作品



  • 浴女(1938年、東京国立近代美術館蔵)

  • 受洗を謳う(1936年、滋賀県立近代美術館蔵)

  • 観世音菩薩(1941年、滋賀県立近代美術館蔵)

  • 舞妓(1969年、京都国立近代美術館蔵)

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