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明日、9月6日は「黒の日」です。
「く(9)ろ(6)」(黒)の語呂合せから、
京都黒染工業協同組合が制定し、1989年から実施されています。
伝統染色の黒染めをPRし、黒紋服や黒留袖の普及を図る日です。
黒紋付染は、17世紀初めに確立されたと言われています。
江戸時代の武士の間で、檳榔子(びんろうし)という植物染料による黒紋付が愛用されていました。
刀を通さないほど、染料に含まれるタンニンが絹地を強くするとして、護身用に使われたのです。
近代に入ってからは、紋付羽織袴や喪服などが国民の礼服となり、黒紋付染の需要は高まりました。
京都の黒紋付染は、明治以降ヨーロッパの染色技術や化学染料の導入によって磨かれ、
藍下(あいした)、紅下(べにした)や三度黒(さんどぐろ)などの技法が確立されました。
現代の黒の染織技法は、喪服や黒紋付に使われる「浸染」と
黒留袖などに使われる「引き染め」の二通りです。
一言に「黒色」と言っても、
赤みや青みがあったり、光沢があったり、深味があったり、暖かさや冷たさを感じたり など
様々なものがあります。
鈍色・墨・丼鼠・消炭色・藍墨茶・羊羹色・蝋色・紫黒・
烏羽色・鉄黒・濡羽色・黒檀・憲法黒茶・暗黒色 …
名前にもそれぞれ由来があって、とても興味深いです。
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