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安土桃山時代に繁栄した俵屋宗達の風神雷神図屏風は非常に有名な作品で、
未だにとても人気があります。
この作品は1621年以降に制作されたとの話があり、北野天神縁起絵巻から同じ悪魔の
イメージを転用したことが知られていますが、実は風神のイメージの源はわかって
いないそうです。
現存しない絵巻物から転用したかもしれませんし、京都の三十三間堂にある13世紀の
慶派の仏像、風神雷神像から着想を得たのかもしれないとの話もあります。
ちなみに屏風の左上に位置する雷神は、金地の背景と銀の雨雲に対して、
白い色の体躯が目をひきます。
この技術はたらし込みと呼ばれ乾かない状態のまま、ひとつの色をもう1つの色ににじませ、
豊かな不均一さを持つ表情で混色しています。
当時としては新しい技術でしたので、作品発表当時もさぞ注目されていた
ことかと思います。
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