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自宅に眠る骨董品を売却しようとした際、思わぬトラブルに巻き込まれた経験はありませんか?
近年、骨董品買取をめぐる詐欺が社会問題となっており、特に高齢者や相続品を処分したい家族を狙った被害が急増しています。
この記事では、実際に起きている骨董品買取詐欺の手口や、悪質業者の見分け方、被害に遭った際の対処法まで、骨董品売却を安全に行うための知識を専門家の視点で解説します。
訪問販売や電話勧誘を利用し、相手の警戒心が薄い高齢者に対して強引に買取を迫る「押し買い」被害が全国で多発しています。
本来は買取の対象外である日用品までまとめて回収し、安価で転売されるケースも珍しくありません。
近年の骨董品ブームや終活・相続需要の高まりを背景に、多くの新興業者が市場に参入しています。その中には、知識や倫理観に欠けた悪質な業者も少なくありません。
利便性が高い反面、顔が見えにくいネット査定や出張買取では、相手の正当性を確認するのが難しく、詐欺の温床となることがあります。
最初は「これはかなり価値があります」と持ち上げ、相手がその気になると「実はキズがあるので●万円になります」と一方的に減額。
断りづらい空気を作り、安値で買い叩くのが常套手段です。
「これは贋作です」「壊れていて値段がつきません」と言いながら、無料で持ち去る手口。実際には価値のある品であっても、相手が無知であることを逆手に取っています。
「〇〇鑑定士協会認定」といった聞き慣れない肩書を名乗り、いかにも権威ある存在に見せかけて信用させます。中には偽の鑑定書や名刺を使用する悪質な業者も。
家に1人でいる時間が多く、訪問販売に対して無防備な傾向があります。
遺品整理中に価値の判断ができず、業者の言うままに査定を受けてしまうことが多いです。
「無料」「即日現金化」といった甘い言葉に誘われて安易に依頼してしまう方は特に注意が必要です。
正規の業者は、必ず「古物商許可証(公安委員会の認可)」を取得しています。番号と管轄警察署名の提示があるかをチェックしましょう。
ホームページに実在の住所・固定電話番号・運営会社情報が記載されていない場合、信頼性は大きく下がります。
出張買取や訪問販売であれば、契約後8日以内であれば契約解除できる「クーリングオフ制度」の説明義務があります。これがない業者は要注意です。
こちらの質問に答えず、早急に決断を迫るような業者は危険信号。納得できるまで説明を求めましょう。
出張買取などの契約後、8日以内であれば理由に関係なくキャンセルが可能です。書面または電話で意思表示を行いましょう。
少しでもおかしいと感じたら、消費者ホットライン(188)や最寄りの警察署に相談してください。被害拡大を防ぐためにも早期対応が重要です。
高額な被害や交渉に困難がある場合は、専門家に依頼することで解決がスムーズになります。法テラスなどの無料相談を活用するのも一つの手段です。
持ち込み・訪問査定の両方に対応し、明確な受付・相談窓口がある業者は信頼性が高い傾向があります。
Googleマップや口コミサイトでの評価、取引実績の掲載があるかを確認することが大切です。
茶道具・陶磁器・掛軸など、それぞれに詳しい査定士が在籍している業者は査定も丁寧で安心です。
骨董品の買取には、豊富な知識と慎重な業者選びが求められます。甘い言葉に惑わされず、情報をしっかりと確認することが被害防止の第一歩です。
少しでも不安を感じたら、複数社に査定を依頼し、信頼できる業者を見極めてから取引を進めましょう。
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