Menu
骨董品とは、長い年月を経て文化的・美術的・歴史的価値が認められた品物を指します。一般的には100年以上前のものが骨董品とされますが、作家の知名度や技法、時代背景、希少性などによっては、それ未満の年代でも高い評価を受けることがあります。
代表的な骨董品には、陶磁器、書画、掛け軸、茶道具、古書、仏像、古銭、時計、漆器などがあります。それぞれに専門的な評価基準があり、売却時にはその正確な査定が不可欠です。
現在、骨董品市場はインターネットの普及や海外の需要増により活況を呈しています。特に日本の伝統美術品は、国内外のコレクターや投資家から高い関心を集めており、オークションやオンライン取引を通じて高額で落札されるケースも増えています。
その一方で、贋作や模倣品の流通、経験の浅い買取業者による不当査定など、トラブルのリスクも高まってきました。信頼性の低い業者と取引してしまうと、思わぬ損失やトラブルにつながることがあるため、慎重な対応が求められます。
骨董品の査定では、「作家・製作者の知名度」「制作年代」「技術的完成度」「真贋の確かさ」「市場での需要」などが評価の基準となります。例えば人間国宝の作品や、江戸・明治といった歴史的価値のある時代に作られたものは、高い評価を受けやすいです。
また、鑑定書や共箱が付属していると、その品の由来や真贋の裏付けとなるため、査定額が上がる可能性が高くなります。
保存状態は査定結果に大きく影響します。ヒビ、欠け、変色、虫食い、汚れなどはマイナスポイントとなりますが、経年変化による自然な劣化はある程度許容されます。
ただし、素人によるクリーニングや補修は逆効果になることがあり、素材や技法によっては取り返しのつかない損傷につながることもあります。査定に出す際は、原状のまま提出するのが基本です。
店舗買取は、実店舗に直接品物を持ち込み、対面で査定を受ける方法です。安心感がある一方、持ち運びに手間がかかり、破損リスクも伴います。
ネット買取は、品物を宅配便で送って査定を受ける方法で、時間と場所を選ばず利用できるのがメリットです。ただし、配送中の破損や、事前の査定と実査定の乖離に注意が必要です。
出張買取は、査定士が自宅を訪問して査定・買取を行う方法です。最大の利点は、自宅にいながら査定を受けられる点にあります。重くて壊れやすい品物や、大量にあるコレクションを店舗に持ち込む必要がなく、手間もリスクも軽減されます。
また、自宅というリラックスした環境で査定が行われるため、査定士の説明をじっくり聞くことができ、納得のいく判断がしやすくなります。交通費や出張料が無料である業者も多く、利便性は非常に高いといえます。
一方で、出張買取には注意すべき点もあります。まず、訪問してきた査定士が必ずしも信頼できるとは限らないこと。悪質な業者であれば、強引な交渉を行ったり、査定後の減額やその場での契約を迫ってくるケースも考えられます。
また、自宅に他人を招き入れることに対する心理的な抵抗感を持つ方もいるでしょう。そのため、出張買取を依頼する前には、必ず業者の評判や口コミ、古物商許可証の有無、対応の丁寧さなどを事前に確認しておく必要があります。
悪質な買取業者は、相場より高い査定額を提示して関心を引き、あとから減額交渉をしてくることがあります。また、無料と偽って後から高額な出張費を請求したり、強引な契約を迫るケースも報告されています。
こうしたトラブルを避けるには、古物商許可証の有無、実店舗の存在、会社概要や問い合わせ先の明記、そして過去の利用者からの評判を事前に確認することが重要です。
安心して取引できる業者には共通点があります。まず、査定や出張、キャンセルに関して明確なルールがあり、事前説明が丁寧であること。そして、査定額の根拠をきちんと提示し、納得のいく判断材料を提供してくれることも重要です。
特に出張買取を利用する場合は、査定員の身元や訪問時の対応に注目しましょう。訪問前に担当者名を伝えてくれる業者や、査定内容をきちんと書面で残してくれる業者は信頼性が高いといえます。
骨董品は一点一点の価値が異なるため、正確な査定と誠実な対応が求められます。信頼できる業者と出会うことが、高額買取と安全な取引への第一歩です。
鑑定のご相談、
お待ちしております!
多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。