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刀剣の買取価格と登録証の必要性について
2025/06/02

日本刀や刀剣を所持している方の中には、「売ることはできるのか?」「値段はつくのか?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。刀剣は美術品としての価値だけでなく、法的な取り扱いの規制もあるため、他の骨董品と比べて注意すべき点がいくつもあります。

この記事では、刀剣を売却する際に重要な「登録証」についての知識をはじめ、買取価格の相場や査定基準、安心して売却するためのポイントまで、実務に即した内容で解説します。

刀剣は売れるのか?まず確認すべき「登録証」

結論から言えば、日本刀を含む刀剣類は合法的に売買可能です。ただし、それには「登録証」の所持が必須です。これは文化庁が定める『銃砲刀剣類所持等取締法』に基づく制度で、美術品としての刀剣であっても、都道府県教育委員会が発行する登録証がなければ、所持も売却も違法と見なされます。

登録証には刀身ごとの詳細情報(刃長・反り・銘など)が記載され、刀と一体で管理されるのが原則です。遺品整理などで刀剣を見つけた場合でも、登録証がない状態で所持すると違法になる恐れがあるため、すぐに教育委員会への届出を行う必要があります。

買取価格はどう決まるのか?評価基準を理解する

刀剣の買取価格は、単に「古い」か「珍しい」かだけでは決まりません。最も大きく評価されるのは刀工の名前とその流派、そして作品の状態です。たとえば、鎌倉時代や室町時代の名工による刀であれば、数百万円を超える高額査定になる可能性もあります。

さらに、日本美術刀剣保存協会が発行する鑑定書(保存刀剣・特別保存刀剣など)があるかどうかも重要な判断材料になります。鑑定書があることで真贋が明らかになり、売買市場での信用度が格段に高まるからです。鑑定書がなくても買取は可能ですが、付属していれば確実に査定額に差が出ます。

また、保存状態も査定に大きく影響します。刃こぼれや錆、鞘や鍔の破損があると評価は下がりますが、それが名品である場合は専門の研ぎ直しによって価値が回復する可能性もあります。自己判断で磨いたり修復したりすると逆に損をする場合があるため、現状のままで査定に出すのが原則です。

刀剣の市場動向と売却のタイミング

日本刀は一時期、国内での関心が薄れ市場価格が低迷していた時期もありましたが、近年は海外のコレクターや投資家からの需要が高まり、相場は安定傾向にあります。特に欧米やアジア諸国では、日本刀が「日本文化の象徴」として高く評価されており、保存状態の良い刀剣には海外からの引き合いも少なくありません。

また、近年はインターネットやオークションを活用した売却ルートも増えており、従来よりも高値で売れるチャンスが広がっています。相場を見ながら適切なタイミングで動くことで、より納得のいく取引が実現しやすくなっています。

安全に刀剣を売るための手続きと業者選び

刀剣の売却では、まず登録証と本人確認書類の提示が求められます。これは法律に基づくもので、業者側も厳格に管理する必要があります。そのため、取引の際に書類を求められないような業者は、法律の知識や取扱実績に乏しい可能性があるため注意が必要です。

また、刀剣は一般的なリサイクル業者では正しい価値を判断できないことが多いため、必ず「刀剣専門の鑑定士」が在籍する買取店を選ぶことが大切です。公式サイトでの実績紹介や、日本刀取扱店としての認定履歴があるかなども、判断材料になります。

査定方法としては、店舗買取・出張買取・宅配買取のいずれも対応している業者がありますが、刀剣のような貴重品は対面または訪問による査定が望ましいとされています。専門知識のある鑑定士と直接話をすることで、査定額の根拠や売却後の扱いなどについて納得感を持って進められるからです。

まとめ:登録証と専門性が、買取成功のカギ

刀剣の買取において最も重要なのは、「登録証の有無」と「正しい専門知識を持つ業者に依頼すること」です。たとえ価値のある刀であっても、登録証がなければ売却はできず、正当な評価を受けられない可能性もあります。また、鑑定力のない業者に査定を依頼してしまえば、本来得られるはずの金額を大きく下回ることにもなりかねません。

日本刀は、歴史ある工芸品であり文化財でもあります。その価値を正当に評価し、納得のいく形で手放すためには、制度と相場、そして業者選びのポイントをしっかり押さえておくことが欠かせません。

私ども寿永堂は、古美術・骨董品を取り扱っており、 全国各地、無料出張鑑定、買取させていただいております。
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