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「骨董品オークション」という言葉を耳にしても、実際にどのような仕組みで行われるのか、参加のハードルが高いと感じている方も多いかもしれません。しかし、オークションは、骨董品をより高く売りたい人や、珍しい逸品を手に入れたいコレクターにとって、非常に有効な場です。
とくに価値の高い骨董品や、希少性のある美術品を売却する場合、一般的な買取よりもオークションの方が高額で取引されるケースが多く、近年注目を集めています。本記事では、骨董品オークションの仕組みやメリット、注意点、成功させるためのポイントを詳しく解説します。
骨董品オークションとは、陶磁器や茶道具、書画、掛け軸、刀剣、仏像、古美術品など、さまざまな骨董品を買いたい人・売りたい人が集まり、入札形式で価格が決まる公開の取引市場のことです。一定期間、希望者が価格を提示し合い、最終的に最も高い価格を提示した人が落札する仕組みです。
オークションには、以下のような種類があります。
・国内の美術品専門オークション(会場型・ネット型)
・海外の国際オークション(クリスティーズ、サザビーズなど)
・業者限定の交換会や市場取引
・個人でも参加できる一般公開型のオークション
最近では、インターネットを通じたオンライン骨董品オークションも盛んになり、自宅にいながら全国・世界の買い手と取引できるため、より手軽に参加できるようになっています。
オークションの最大のメリットは「相場以上の高額取引が期待できること」です。一般的な買取では、業者が提示する査定額がそのまま売却価格になりますが、オークションでは複数の買い手が競り合うことで、想定以上の価格まで上昇するケースもあります。
特に以下のような骨董品は、オークションの場で高く売れる可能性が高いといわれています。
また、オークションはコレクターや専門家が多く参加するため、作品の価値を正当に評価してもらいやすい点も魅力です。さらに、匿名で取引できる場合も多く、プライバシーを守りながら売却を進められるのも安心材料のひとつです。
骨董品をオークションで高額売却するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、正確な真贋鑑定とコンディションの確認が不可欠です。贋作や状態不良の品物は、オークションに出品しても落札されにくく、トラブルの原因にもなります。出品前に信頼できる鑑定機関や専門業者に依頼し、作品の本物証明や状態チェックを行いましょう。
次に、オークション会社選びも重要です。骨董品や美術品の取扱実績が豊富なオークション会社を選ぶことで、適切な価格設定と、購買意欲の高い買い手が集まる環境が整います。出品料や落札手数料、サポート内容も事前に確認しておきましょう。
また、作品の魅力を伝える情報をしっかり準備することも大切です。来歴、作家情報、鑑定書、付属品、歴史的背景、作品の特徴を詳しく提示することで、買い手の注目度が高まり、入札が活発化する可能性があります。
オークションにはメリットが多い一方で、注意すべきポイントもあります。まず、すべての骨董品が必ず高値で売れるわけではなく、人気や需要、市場タイミングによっては落札されない場合もあります。
また、落札価格からオークション会社への手数料が差し引かれるため、最終的な手取り額を事前に確認することが大切です。特に海外オークションの場合は為替や輸送費、関税などのコストも考慮する必要があります。
さらに、オークションは一般的な買取と比べて時間がかかる傾向があります。「すぐに現金化したい」という場合は、通常の買取との併用や専門業者への相談をおすすめします。
骨董品オークションは、希少価値の高い美術品やコレクター需要のある品をより高額で売却したい方にとって、有力な選択肢のひとつです。競りの仕組みをうまく活用すれば、想定以上の価格で取引が成立する可能性もあります。
ただし、真贋鑑定やオークション会社の選定、適切な情報提供など、事前準備をしっかり整えることが成功のカギとなります。ご自宅に眠る骨董品をオークションで売却するか迷っている方は、まずは専門業者に相談し、最適な売却方法を検討してみてはいかがでしょうか。
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