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ご自宅やご実家に、絵画や彫刻、陶磁器、版画、工芸品などの美術品が眠っていませんか。「価値がわからない」「本物かどうか不安」といった理由から、ずっとそのまま保管している方も多いのではないでしょうか。
実は、美術品の中には思いがけず高額で買取されるものが多く存在します。特に有名な作家の作品や歴史的価値のあるもの、限定品や希少な作品はコレクターや美術愛好家の間で高く評価され、数十万円、場合によっては数百万円以上の査定額がつくこともあります。
しかし、美術品の価値は見た目だけでは判断が難しく、素材や作家、保存状態、市場の需要など多くの要素が関わってきます。このコラムでは、美術品の買取相場や査定のポイント、高く売るためのコツ、トラブルを防ぐための注意点を詳しく解説します。
美術品と一言でいっても、そのジャンルは非常に幅広く、査定や価値の基準もそれぞれ異なります。代表的な美術品の種類としては以下が挙げられます。
・絵画(油彩、水彩、日本画、版画、現代アートなど)
・彫刻(ブロンズ像、大理石像、木彫など)
・陶磁器(九谷焼、伊万里焼、マイセン、リヤドロなど)
・工芸品(漆器、金工、ガラス工芸、江戸切子、薩摩切子など)
・掛け軸、屏風、書、古美術品、骨董品
また、国内外の有名作家の作品、古い時代の美術品、特定の展覧会に出品されたもの、限定製造の品などは市場で高く評価される傾向にあります。とくに国内外で知名度のある画家や陶芸家、工芸作家の作品は、数十万円から数百万円、著名なアーティストの作品であれば数千万円単位の査定がつくことも珍しくありません。
美術品の査定額は、以下の要素を総合的に判断して決まります。
まず重要なのは「作家・ブランドの知名度」です。たとえば、ピカソ、シャガール、ルノワール、草間彌生、村上隆、平山郁夫、加山又造、北大路魯山人、楽家歴代といった著名作家の作品は、美術市場で安定した需要があり、高額査定の対象となります。
次に、「作品のジャンル・種類・技法」も評価のポイントです。油彩画やブロンズ彫刻、陶芸、漆芸、ガラス工芸といった作品の中でも、限定品や希少性の高いもの、完成度の高い作品はより高い価値がつきます。
さらに「保存状態」も査定額に大きく影響します。額装の劣化、絵画のひび割れ、彫刻の欠け、陶磁器のヒビ・カケ、ガラス製品の曇りなどがあると減額の対象になりますが、適切に保管された美品であればプラス評価になります。
また、共箱や証明書、鑑定書、購入時の資料、来歴がわかる書類が揃っていると、作品の真正性が証明され、査定額がアップすることが多いです。
美術品をできるだけ高額で売却するためには、次のポイントを意識することが大切です。
まず、作品は無理に掃除や補修をせず、現状のまま査定に出すのが基本です。とくに絵画や陶磁器、ガラス製品は非常にデリケートで、素人の手で磨いたり補修したりすると、かえって価値を下げてしまう可能性があります。
次に、付属品を忘れずに準備しましょう。共箱、鑑定書、保証書、展覧会の出品歴、購入時の領収書などが残っていれば、作品の信頼性が高まり、査定額の上乗せにつながります。
そして、実績のある美術品・骨董品専門の買取業者を選ぶことが、高額査定と安心取引への近道です。総合リサイクルショップや知識の浅い業者では、作品の価値を正確に評価できず、相場より安く買い取られてしまうリスクがあります。
美術品の売却には注意点もあります。特に、模造品や贋作が多く流通している分野では、真贋の判定が非常に重要です。素人目には本物と偽物の区別がつきにくいため、信頼できる業者での査定が欠かせません。
また、悪質な買取業者によるトラブルも報告されています。「相場より高額な査定を提示しておきながら、あとから減額交渉される」「強引に売却を迫られる」といったケースを防ぐためにも、事前に業者の口コミや実績、古物商許可の有無を確認しておくことが大切です。
納得のいく価格で大切な美術品を次の持ち主に託すためにも、慎重な対応を心がけましょう。
美術品は、絵画や彫刻、陶磁器、工芸品など幅広いジャンルがあり、作家・状態・市場の需要によっては思いがけない高額査定につながることもあります。しかし、見た目だけでは価値の判断が難しいため、専門知識を持つ業者に依頼することが大切です。
ご自宅に眠る美術品を処分する前に、ぜひ一度、信頼できる買取業者に相談し、作品の本当の価値を確認してみてください。正確な査定と丁寧な対応を受けることで、納得のいく取引が実現します。
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