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近年、アジアの骨董市場において注目を集めているのが「中国骨董品の回流」です。これはかつて中国から日本に渡った骨董品を、中国人富裕層やコレクターが再び買い戻す動きで、国内の骨董品市場にも大きな影響を与えています。
2020年以前から見られたこの回流の動きは、現在もなお加速しています。とくに経済成長を遂げた中国では、美術品や骨董品を投資対象とする動きが活発化しており、自国の文化遺産を取り戻そうという意識も年々強まっています。
実際に、都内で行われた大規模な骨董オークションでは、中国美術を中心とした約2,000点の出品に対し、400人を超える中国人バイヤーが参加。8時間におよぶ競りで落札総額は4億円を超え、海外市場からも注目される結果となりました。
そもそもなぜ、日本に中国の骨董品が多く存在しているのでしょうか。その背景には、1960年代から1970年代にかけて中国で起こった「文化大革命」があります。
この時期、多くの伝統的な文化・芸術が破壊され、骨董品も例外ではありませんでした。多くの品々が国外に持ち出され、特に経済的に安定していた日本のコレクターや商人が質の高い中国美術品を数多く買い取ったとされています。また、中国人自身が破壊から守るために、信頼できる日本の美術商や収集家に預けたというケースもあったようです。
こうした経緯から、日本には保存状態の良い中国骨董品が多く残されており、今まさにその価値が再評価されているのです。
現在、富裕層を中心とした中国のバイヤーたちは、「日本に残る中国骨董品」に高い関心を寄せています。その理由は、次の3点に集約されます。
このような理由から、日本で所蔵されている中国の骨董品は、オークション市場や専門店で高額落札されることも珍しくありません。
中国国内では文化財保護の機運が高まり、文化的価値のある品の国内回帰、いわゆる「回流」が一つの潮流となっています。今後もその動きは加速することが予想され、日本にある中国骨董品の市場価値はさらに高まる可能性があります。
もしご自宅やご実家に、中国由来の陶磁器、書画、青銅器、玉器、印材などが眠っているなら、まさに今が買取・査定の好機です。プロの目でしっかりと見てもらうことで、思いがけない高額査定につながるかもしれません。
「これは価値があるかもしれない」と思ったら、まずは信頼できる骨董品買取の専門店に相談するのが大切です。とくに中国美術の査定には専門知識が必要ですので、実績ある業者を選びましょう。
文化的価値と歴史的背景を持つ中国骨董品は、今後ますます国際的に注目される存在となるはずです。今あるお品の真の価値を知ることから、骨董との新たな付き合いが始まります。
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