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茶道具は、実用品としての機能美と、芸術品としての美的価値をあわせ持つため、骨董品市場でも高い人気を誇るジャンルです。とりわけ有名作家の作品や由緒ある窯元の道具は、国内外のコレクターや茶人から高く評価され、高額査定となるケースが増えています。
本記事では、2025年の市場動向を踏まえ、今注目されている茶道具の作家・種類をランキング形式でご紹介します。
茶碗の頂点とされる“樂茶碗”は別格の扱い
千利休に仕えた初代・長次郎に始まり、代々続く樂家の茶碗は「一碗に宇宙が宿る」と称されるほど、日本文化の象徴的な存在です。中でも長次郎や本阿弥光悦との関係性を持つ初期作品は、数千万円単位で取引されることもあります。近年では11代・12代・当代15代の作品も人気が高く、状態の良いものは数百万円の価値が付くこともあります。
京焼の名家で、茶碗・香合・蓋置など幅広い人気
千家十職の一つである永樂家は、代々「永樂善五郎」を襲名し、京焼の美と格式を継承してきました。仁清風の華やかな色絵や、金襴手の豪華な作風は、表千家・裏千家の茶会でも使用されることが多く、コレクター人気が非常に高いです。
塗師としての完成度と千家十職としての格
棗(なつめ)を中心に、茶器全般でその漆芸技術が高く評価されています。千家との深い結びつきから、「格のある道具」として査定評価も高くなりやすい傾向にあります。13代・14代以降の近代作品も、美術的価値と保存状態次第で数十万円〜の査定が見込めます。
風炉・釜などで知られる鉄製茶道具の名門
茶釜を作る「鋳師(いし)」として400年以上の歴史を持つ大西家。茶釜の形状、肌合い、銘の由来が評価のポイントで、使用感があっても名家の作であれば高額査定となる場合があります。特に大西清右衛門の作で状態が良いものは人気が高いです。
現代作家でありながら市場での注目度が上昇中
淡々斎や即中斎からも高い評価を受けた作家で、井戸茶碗や粉引茶碗などに独自の味わいを表現しています。現代の茶人・コレクターの間で評価が急上昇しており、今後さらに市場価値が高まると期待されています。
2025年現在、茶道具市場は「国内+海外(特にアジア圏)」の両方で需要が拡大しています。日本国内では高齢化とともに茶道具の売却ニーズが増加し、一方で中国や台湾などでは「和の美意識」や「精神文化」に注目する富裕層が、日本の茶道具を積極的に買い求めています。
特に、樂茶碗や表千家・裏千家ゆかりの道具類、京焼、唐物写しなどの作品は、海外オークションでも高額で取引されています。
茶道具は、ただの「古い道具」ではなく、一点一点が歴史や流派、美意識を宿した芸術品です。正しい目利きと専門知識がなければ、本来の価値を見落とされてしまう恐れがあります。
寿永堂では、茶道具に精通した専門鑑定士が、丁寧な査定と適正価格での買取を行っております。ご自宅に眠る茶道具が思わぬ高値となることもありますので、まずはお気軽に無料査定をご利用ください。
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