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地元兵庫県では、昨夜は暖かい夜になりました。
花冷えも落ち着いていたせいか、羽織ものを軽くだけされた恰好で、
夜桜を楽しまれる方を多く見かけました。大阪、京都、滋賀、奈良、兵庫、和歌山と関西各地で今年の桜も徐々
に見所の時期が過ぎていっていることをさみしく感じます。
今朝は暖かい陽気ですが、週末にかけてお天気が崩れ、桜も散ってし
まうというので、今日明日中に見納めをしたいものです。

昨日は、京都のお客様の元へ、着物の鑑定・買取に向かいました。

まず、１点は、石川県の白峰村が産地である、牛首紬の訪問着。
紬は繭を真綿という塊にして糸を紡ぐ方法が一般的ですが、
牛首紬は玉繭（二匹の蚕が一緒に作った繭。糸が二本出て絡むので
紡ぐのがとても困難）から直接糸を引き出す、「のべ引き」という
方法で行われています。
またその丹念な織りの丈夫さは、
「釘に引っかけても破れず、逆に釘が抜ける」と言われており、

釘貫紬（くぎぬきつむぎ）の別名がついたほどです。

奥様がご婚礼の際、お持ちになったという牛首紬の訪問着は、

淡い黄色の地色に、灰色と茶色の縞柄が配された、
牛首紬特有の光沢が美しいものでした。

翡翠や珊瑚の帯留め数点と併せて、買取させていただきました。

また、お蔵の箪笥の中から出してこられた江戸時代の古布。

こちらは大変希少価値のあるものでしたので、良いお値段で
買い取らせていただきました。

お客様は「着物に仕立ててもいない古い布なので、買い取って
もらえるとは思っていなかった」と驚いていらっしゃり、

来てもらってよかったと、喜んでいただきました。

私ども、兵庫県芦屋　寿永堂では、古美術・骨董品を扱っており、
着物や古布なども買取させていただいております。

全国出張料・鑑定料無料でお伺いいたします。

ぜひお気軽にお声掛けください。