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今回はマイセンについてです。
マイセンはドイツ・マイセン地方で生産される磁器の呼称で、西洋白磁の頂点に君臨する名窯です。
1708年ザクセン選帝侯アウグスト2世の命により、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーが製造しました。
1710年にドレスデンに磁器工場を建てて、その後すぐ機密保持のため
マイセン地方アルブレヒトブルク城の内部に移転されました。
作風としてはシノワズリーやジャポニスムの影響を強く受けた東洋的なものからバロック調、
ロココ調のヨーロッパ的なもの、現代的な作品と幅広いものがあり、
様々な名工により数々の名品がつくられています。
コバルトブルーのマイセン窯印の双剣は1722年に採用されました。
窯印は、「シュヴェルター」と呼ばれる、窯印を描くことを専門とする絵付師によって一点一点手描きされます。
アウグスト王の紋章である剣の描き方は、歳月とともに微妙に変化があります。
当初は剣がまっすぐで鍔の部分はわずかに曲がり、柄頭も表されていましたが時代が下がると、
よりサーベルに似た形となり刃は優雅に湾曲し、鍔はまっすぐになり柄頭は示されなくなりました。
また、刃の交差する位置も上下に移動、星形や点、弓形などのマークを双剣に書き添えられたのも現れました。
こうした窯印の変遷は、作品の製作年代決定の手段の一つとなっています。
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