陶板 額 買取実績

買取品名
陶板 額
買取エリア
京都府京田辺市
買取額

コメント
綺麗な状態の陶板 額を買取させて頂きました。

陶板額の概要


陶板額とは、陶磁器の板状パネル(陶板)を絵画やレリーフのように額装した骨董品で、室内装飾やインテリアとして人気があります。陶土を用いて薄く成形し、釉薬や絵付けを施した陶板を木製や漆塗りの額縁に収めたものが一般的です。日本のみならず中国やヨーロッパの陶芸伝統にも見られ、それぞれの地域性と時代背景を反映した意匠が楽しめます。



歴史的背景と発展


日本では明治期以降、西洋文化の影響を受けて洋風インテリアに合う陶板額が制作され始めました。大正ロマン期には染付や色絵技法で花鳥画や風景画を模した陶板が流行し、洋館の壁面装飾として重宝されました。昭和戦前期の著名な窯元では、絵画作家とのコラボレーションによる意匠性の高い作品も多数制作されています。



素材と制作技法


素地には磁土や陶土が用いられ、板状に成形後に素焼き・本焼きを行います。絵付けはほか、本格的な油彩タッチを模した釉下彩、あるいは上絵付けによる色絵が用いられ、さらに金彩や銀彩を加えて豪華さを演出する場合もあります。額縁は欅(けやき)や桐材、象嵌や蒔絵を施した漆塗りなど、高級感ある仕立てが多く見受けられます。



鑑賞ポイントと真贋鑑定


真贋を見分ける際は、陶板の厚みや素地の質感、釉薬の盛り上がりやヒビ(貫入)の具合を観察します。絵付けの筆致や釉下彩のにじみ具合、金彩の浮き・痩せの程度から年代や作家性を推測できます。額縁側では木地の継ぎ目、裏打ちの和紙や金属鋲の使用痕、裏面の保存状態などが来歴を示す手がかりとなります。



市場価値と価格帯


陶板額は作家・窯元の希少性、デザインの美しさ、保存状態によって価格が変動します。明治~大正期の輸出向け作品や著名作家のコラボ陶板は数十万円~百万円以上で取引されることもあります。一方、地方窯の大衆向け陶板額は数万円程度で入手可能ですが、良品は骨董市でも引き合いが強いアイテムです。



コレクションとしての魅力


平面作品でありながら陶芸という立体的要素を併せ持つ点が陶板額の魅力です。壁面を飾るだけでなく、陶板の質感や釉彩の光沢が空間に奥行きを与えます。複数点を組み合わせたギャラリー風ディスプレイや、和洋折衷のインテリアコーディネートにもマッチし、骨董コレクターやインテリア愛好家から根強い支持を得ています。



取扱い・保存の注意点


陶板は薄手で繊細なため、衝撃や振動に弱く、割れや欠けを起こしやすい点に注意が必要です。展示時は額縁ごと壁にしっかり固定し、直射日光や高温多湿を避けることが望ましいです。裏面からの湿気を遮るため、通気孔のある掛金具を使い、定期的に埃を乾いた柔らかい布で優しく払う程度のメンテナンスを行いましょう。



まとめ


陶板額は絵画的な美術作品と陶芸の技法が融合したユニークな骨董品です。歴史・制作技法・真贋ポイント・市場動向を把握することで、コレクションや投資対象として魅力を最大限に引き出せます。購入や鑑定を検討する際は、陶板の素地・釉薬の質感、額縁の仕立て、来歴・保存状態を総合的に評価し、信頼できる専門家の意見を仰ぐことをおすすめします。



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