刀装具 目貫 買取実績

買取品名
刀装具 目貫
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今回お買取りしたのは、日本刀装具の中でも特に装飾美を象徴する「目貫(めぬき)」です。目貫は、刀の柄(つか)を構成する重要部位で、柄巻きの下に据えられ、刀を握ったときの滑り止めとしての実用性と、武家文化を象徴する装飾性を兼ね備えているパーツです。

特徴

今回お持ち込みいただいた目貫は、江戸期の刀装具らしい品格と技巧が随所に見られ、非常に完成度の高い逸品でした。素材・構図・細工・保存状態など、刀装具の価値を決定づける要素がしっかりと揃っています。

金・銀・赤銅(しゃくどう)などの伝統金工素材を使用
目貫は素材によって風合いと価値が大きく変わるが、今回のものは金工素材の質が高い。

立体的な彫り(高肉彫)が美しく、表情が豊か
武具文様、縁起物、動物などの造形が細やかで、江戸金工らしい美意識が見て取れる。

裏面の仕上げが丁寧
目貫は裏側の仕上げが細工師の力量を最も表すとされるが、今回の品も非常に上質。

経年による金属の深み(古色)が美しい
不自然な磨きや直しがなく、自然な時代感が評価を高めている。

無銘ながら作行が整い、良工の仕事と判断できるレベル
無銘の目貫でも作行・細部の彫りで価値が十分に評価される。

骨董品としての価値

刀装具、とりわけ目貫は小品ながら優れた美術性を帯び、コレクターから高い人気を持つジャンルです。その価値は、作者・技法・素材・保存状態・時代によって大きく左右されます。今回の目貫が高い評価につながった理由を以下に詳しく解説します。

① 目貫という刀装具の特殊性

目貫は、刀装具の中でも実用性と美観を兼ね備えるため、 - 鍔(つば) - 縁頭(ふちがしら) - 小柄(こづか) - 目貫 などを揃えて収集する愛好家が多いジャンルです。

目貫は柄の左右に一対で用いるため、対(つい)で揃っていることが重要な価値基準となります。本品も一対で揃った状態で保管されており、大きな加点要素となりました。

② 彫金技術の完成度

目貫の価値は「彫りの深さ・線の切れ・立体感・裏側の仕上げ」でほぼ決定されます。今回の作品は、 - 細部まで均整のとれた彫り - 表情や羽根・鱗などの微細部分の描写 - 裏面の平滑な仕上げ など、優れた技法が確認でき、美術工芸品として高く評価されるレベルでした。

③ 素材(赤銅・金象嵌・銀象嵌など)による価値の差

刀装具の素材には様々な種類がありますが、特に人気なのが、 - 赤銅(しゃくどう)の深い黒味 - 金象嵌の華やかさ - 純銀の柔らかな輝き です。今回の目貫は、赤銅地に金・銀を施した手の込んだ作りとなっており、素材の質が高く評価に直結しました。

④ 状態の良さが価値を大きく左右

目貫は小さな刀装具のため、 - 台座折れ - ゆがみ - 研ぎ直し跡 などがあると評価が下がります。 今回のものは、金属疲労が少なく、時代相応の古色がそのまま残っていたため、コレクターにとって理想的な状態でした。

⑤ 無銘でも高評価が可能なジャンル

刀装具は銘がないものも多く、その場合は - 作行 - 素材 - 技法 - 時代観 などから総合判断します。今回の目貫は無銘ながら、江戸後期の良工によるものと推察できる水準で、需要が高い内容でした。

まとめ

今回お買取りした刀装具 目貫は、 ・赤銅地に精巧な彫金が施された優品 ・一対で揃い、時代感が自然に残る美しい状態 ・江戸期の刀装具の特色をよく示す高品質な作行 ・無銘ながら美術的価値が十分に認められる内容 といった要素が揃った、大変評価の高いお品でした。

刀装具は小品でありながら、鍔・縁頭・小柄と並び日本美術の粋が凝縮された分野で、コレクター需要が非常に強いジャンルです。
「古い刀装具が家にある」「無銘でも価値がつくのか知りたい」「状態が悪くても査定してほしい」
といったご相談にも、一点ずつ丁寧に鑑定し、適正な評価をご提示いたします。

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