人間国宝 荒川豊蔵 志野茶碗 買取実績

買取品名
人間国宝 荒川豊蔵 志野茶碗
買取エリア
京都府長岡京市
買取額

コメント
人間国宝 荒川豊蔵 志野茶碗を買取させていただきました。

荒川豊蔵と志野茶碗の概要

荒川豊蔵(あらかわ とよぞう、1894–1985)は、美濃桃山陶の復興者として知られる昭和陶芸界の巨匠であり、1955年には重要無形文化財「志野」保持者(人間国宝)に認定されました。彼が志野焼の研究と復興に取り組むきっかけとなったのは、桃山期の志野陶片を発見したことにあります。これにより志野の焼成技法が解明され、現代にその魅力を蘇らせました。

荒川豊蔵が生み出した志野茶碗は、桃山陶の豪放さと現代的な洗練を兼ね備えた作品として高い評価を受けています。茶道の世界でも数多く用いられ、茶陶史に新たな足跡を残しました。

志野茶碗の特徴

荒川豊蔵の志野茶碗には、以下のような特徴が見られます。

志野釉の柔らかい白:長石釉を厚く掛けることで、雪のような白い肌を表現。

鉄絵文様:草花・文様・抽象的な線描を鉄釉で描き、釉下に沈む景色を生む。

力強い造形:轆轤成形や手捻りによる厚みのある姿で、侘びと力感を併せ持つ。

窯変の妙:焼成時に現れる朱色や鼠色の景色が、唯一無二の表情を生む。

茶碗としての実用性:手取りの重厚感や口縁の心地よさがあり、茶席で映える器姿。

これらの要素によって、志野茶碗は「使うほどに景色が増す茶陶」として、多くの茶人に愛されてきました。

骨董品・美術品としての価値

荒川豊蔵の志野茶碗は、以下の観点から市場で高く評価されています。

美術的価値:桃山陶の再現にとどまらず、独自の美意識を加えた芸術性。

歴史的価値:志野復興の中心人物による作品として、陶芸史上の重要性が高い。

市場価値:保存状態の良い志野茶碗は数十万円から百万円を超える取引例があり、大徳寺系茶人の箱書付きや展覧会出品作はさらに高額になることもある。

志野茶碗は荒川豊蔵作品の中でも特に人気が高く、国内外の茶陶コレクターから安定した需要を誇ります。

買取のポイント

荒川豊蔵 志野茶碗を売却される際には、以下の点が査定に大きく影響します。

共箱・箱書の有無:自筆の共箱や大徳寺住職など茶人の箱書がある場合は大幅に評価アップ。

保存状態:ヒビや欠けがなく、釉薬の景色が美しい状態が望ましい。

造形の出来:姿が端正で、鉄絵や窯変の表情が豊かな茶碗は高額査定。

来歴:展覧会出品歴や旧蔵の記録があると、コレクター需要が高まる。

市場動向:近年は人間国宝陶芸家の作品需要が高まり、価格が安定上昇傾向。

寿永堂では、荒川豊蔵をはじめとする人間国宝陶芸家の作品を多数取り扱ってきた実績があり、志野茶碗の市場価値を正確に見極め、適正な査定価格をご提示いたします。

まとめ

荒川豊蔵の志野茶碗は、桃山陶の復興を成し遂げた人間国宝の代表作であり、茶陶史に燦然と輝く名品です。志野釉の温かみある白と鉄絵の景色、窯変の妙は、茶席を格調高く彩ります。保存状態や共箱の有無、来歴によっては高額査定が期待できます。寿永堂では、専門的な鑑定と豊富な実績をもとに、大切な志野茶碗を誠実に査定・買取いたします。売却をご検討の際は、ぜひ安心してご相談ください。

京都府長岡京市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

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