中国美術 金工 七宝花瓶 買取実績

買取品名
中国美術 金工 七宝花瓶
買取エリア
京都府舞鶴市
買取額

コメント
中国美術 金工 七宝花瓶を買取させていただきました。

中国美術 金工 七宝花瓶の概要

七宝(しっぽう、Cloisonné)とは、金属の素地に細い金属線で文様を描き、その中に色ガラス質の釉薬を流し込んで焼成・研磨して仕上げる装飾技法のことです。中国では「景泰藍(けいたいらん)」と呼ばれ、明代景泰帝の時代(15世紀)に最盛期を迎えたことからこの名が付きました。

七宝花瓶は、この七宝焼技法を用いて制作された装飾花瓶であり、中国金工芸の中でも特に美術的完成度の高い分野です。金属の輝きと、釉薬の鮮やかな発色が調和した華やかさは、世界のコレクターを魅了してきました。

中国七宝花瓶の特徴

中国の七宝花瓶には、時代や地域によって異なる多様な特徴が見られます。

素材と構造:
真鍮や銅を素地とし、金線や銀線で文様を区切って釉薬を流し込み、焼成後に研磨・金鍍金を施す。

文様の種類:
龍鳳文(りゅうほうもん)、唐草文、蓮花文、瑞雲文など、吉祥を象徴する意匠が多い。特に龍文様は皇帝権威の象徴として人気が高い。

色彩の美:
中国七宝の最大の特徴はその発色の豊かさ。青・瑠璃・赤・緑・金などの色彩が調和し、金属線が文様を際立たせる。

時代的変化:

明代:技法が確立し、景泰藍として宮廷工房で制作。深みある群青色が特徴。

清代:乾隆帝期に全盛を迎え、華やかで緻密な文様と高度な金工技術が融合。

民国期:西洋輸出向けの装飾的な七宝花瓶が増加。

特に清朝乾隆年間(1736〜1795)の七宝花瓶は、中国工芸史上の頂点に位置づけられています。

骨董品・美術品としての価値

七宝花瓶は、その技法・色彩・保存状態・制作時代によって価値が大きく変動します。

歴史的価値:明〜清代の宮廷製作品は、当時の皇室文化を象徴する貴重な遺品。

美術的価値:焼成技法の精緻さ、釉薬の発色、文様構成の美しさが鑑賞対象。

市場価値(目安):

民国期の一般作品:5〜20万円前後。

清朝後期〜乾隆期の上質作品:50〜150万円以上。

宮廷製・大作・対花瓶(ペア):200万円〜500万円を超えることもある。

特に、乾隆御製や宮廷銘を持つ花瓶、または完品の一対花瓶は、国際オークションでも高額取引が見られます。

買取査定のポイント

中国七宝花瓶を査定する際には、以下の点が重要です。

制作時代:明・清・民国期のいずれか。乾隆期の作品は特に高評価。

保存状態:釉薬の欠け・剥落・ひび割れの有無。修復の有無も考慮。

文様と構図:龍鳳文や蓮唐草など、縁起の良い意匠は人気が高い。

サイズと造形:大型・対花瓶・異形口の作品は希少性が高い。

刻印・銘文:「大清乾隆年製」などの銘がある場合は高額査定の可能性。

付属品・来歴:旧蔵資料や箱書、宮廷由来の記録がある場合は評価が上昇。

寿永堂では、中国金工・七宝・唐物工芸の鑑定に精通した専門鑑定士が、素材・釉薬・時代判定を含めて総合評価を行い、真贋・美術的価値・市場動向に基づいた適正査定を実施いたします。

まとめ

中国美術 金工 七宝花瓶は、金属工芸と釉薬技術の融合が生み出した、華やかで格調高い伝統美の象徴です。特に清朝乾隆期の宮廷工房製作品や保存状態の良い対花瓶は高額査定の対象となります。

寿永堂では、中国美術・七宝・唐物工芸品を専門に取り扱い、確かな鑑定眼と豊富な実績をもとに誠実な査定・買取を行っております。大切な七宝花瓶のご売却をお考えの際は、ぜひ安心してご相談ください。

京都府舞鶴市で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

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