人間国宝 十三代 今泉今右衛門 色絵薄墨草 花更紗文花瓶 買取実績

買取品名
人間国宝 十三代 今泉今右衛門 色絵薄墨草 花更紗文花瓶
買取エリア
京都府京都市伏見区
買取額

コメント
人間国宝 十三代 今泉今右衛門 色絵薄墨草 花更紗文花瓶を買取させていただきました。






人間国宝 十三代 今泉今右衛門 色絵薄墨草 花更紗文花瓶の骨董的価値



人間国宝 十三代 今泉今右衛門 色絵薄墨草 花更紗文花瓶の骨董的価値と魅力



1. 十三代 今泉今右衛門とは


十三代 今泉今右衛門(いまいずみ いまえもん、1926年〜2001年)は、有田焼の伝統技法である色絵薄墨草花文の技術を現代に継承し、さらなる発展を遂げた陶芸家です。彼は「色絵薄墨草花文」の技術を極め、人間国宝(重要無形文化財保持者)として認定されました。今泉今右衛門の作品は、江戸時代の柿右衛門様式を基礎にしながらも、独自の表現を追求しており、近代陶芸界において高い評価を受けています。



2. 色絵薄墨草花文の特徴と技法


(1)技法の特徴



  • 「薄墨草花文」とは、墨色の濃淡を駆使して繊細な草花模様を描く技法であり、今右衛門家に代々伝わる伝統技術。

  • 十三代今泉今右衛門は、これに加えて独自の更紗文様を取り入れ、華やかな装飾性を持たせた作品を多く手掛けた。

  • 釉薬には、上質な白磁の地肌を活かしつつ、薄墨の濃淡が美しく映えるような焼成技術が用いられている。



(2)色絵の技術


色絵技法では、白磁の素地に絵付けを施し、その上に透明釉をかけて高温で焼成します。これにより、色彩が鮮やかに発色し、長期間にわたり美しさが保たれます。十三代今右衛門の色絵薄墨草花文花瓶は、伝統的な技法に加え、更紗文様というインドやペルシャから伝来した装飾を取り入れており、和洋折衷の美しさを持つ作品です。



3. 花更紗文花瓶の特徴


(1)形状とデザイン



  • 花瓶の形状は、胴がふっくらとした安定感のあるシルエットが特徴。

  • 肩から胴部にかけて、更紗文様が全面に描かれ、花鳥や草花が繊細に表現されている。

  • 更紗文様の中に墨色の濃淡で描かれた草花文が配置され、立体感と奥行きを感じさせる構図が際立つ。



(2)色彩の美しさ


色絵薄墨草花文花瓶は、白磁の上に鮮やかな赤、緑、青、黄の色絵が施され、それを引き立てる薄墨の濃淡が美しい。これにより、作品全体が華やかな印象を与えると同時に、墨色の繊細な表現が一層際立ちます。



4. 骨董市場における価値


(1)製作年代と評価


十三代今泉今右衛門の作品は、1950年代から1990年代にかけて制作されたものが多く、その中でも人間国宝認定後の作品は特に評価が高いです。作品の中には「色絵薄墨草花文」の技法が完成された1970年代以降のものが最高評価を受ける傾向にあります。



(2)真贋判定のポイント


今泉今右衛門の作品には、底部に「今右衛門」の印章が入ることが多い。特に十三代の作品には、人間国宝認定後の印章が使用されており、これが真贋判定の重要なポイントとなります。さらに、共箱が付属している場合、箱書きに「十三代今泉今右衛門」の銘があることも評価のポイントとなります。



(3)保存状態の影響


色絵薄墨草花文花瓶の価値は、保存状態に大きく依存します。色絵部分の剥離やひび割れがある場合、評価が下がる傾向にあります。逆に、色絵の発色が鮮やかで、表面に傷や欠けがない状態のものは高額で取引されることが多いです。



5. 市場価格の目安



  • 1960年代初期の花瓶(共箱・証明書付き):200万円〜500万円

  • 1970年代の代表作(人間国宝認定後):800万円〜1,500万円

  • 1980年代以降の作品:300万円〜800万円

  • 現代の復刻作品:100万円〜300万円



6. 現代における評価と需要


現代においても十三代今泉今右衛門の作品は、日本国内外で非常に高い評価を受けています。特に色絵薄墨草花文の技術は、彼の代でさらに洗練され、美術館や茶室の装飾品としても高い需要があります。また、日本の陶磁器市場の成長に伴い、国内外のオークションでも高額で取引されるケースが増えています。


さらに、中国や台湾の富裕層や美術品コレクターの間でも日本の人間国宝作品への関心が高まっており、今後もその需要と価格は上昇すると予測されます。



7. まとめ


十三代今泉今右衛門の色絵薄墨草花文花瓶は、有田焼の伝統技法を基盤にしながらも、更紗文様や色絵技法を融合させた独自の作風が特徴です。製作年代、保存状態、共箱の有無が市場価値を大きく左右し、特に人間国宝認定後の作品は非常に高額で取引されています。現代においてもその評価は高く、国内外のコレクター市場での需要はますます増加しており、今後の価格上昇も見込まれます。






京都府で骨董品買取をご検討されているなら出張買取・高価買取の古美術寿永堂にご相談ください。

鑑定のご相談、
お待ちしております!

お電話でのご相談・鑑定依頼

電話買取簡易査定が可能ですので、まずはご相談ください。

0120-13-6767

鑑定依頼メールフォーム

出張鑑定や持ち込み鑑定のご依頼はメールフォームからも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

メールフォームはこちら

LINEで簡単査定

LINEで簡単に査定が可能になりました。

友だち追加 LINEQR

多くの士業関係の方からも御依頼を頂いております。お気軽にご相談ください。