会田誠
あいだ まこと

1965年(昭和40年)-
日本の現代美術家・アーティスト・小説家・漫画家
会田誠は、昭和から現在にかけて、活躍する現代美術家・アーティストです。
会田誠の作品のモチーフとなるのは、少女や戦争、政治など多岐に渡ります。
現代社会を風刺し、その作品はエロチシズムでグロテスクなものが多く、たびたび論争を巻き起こすこともあります。しかし、その鋭い視点から生み出される作品には、多くのファンが付いており、非常に人気のあるアーティストです。
また、自分の考えていることをストレートに表す彼の言動も、その痛快さが人気の秘訣と言えるでしょう。

2012年12月に開催した、個展『天才でごめんなさい』は、動員数約49万人を記録するほどの高い人気を誇ります。

会田誠の生い立ち


会田誠が生まれたのは、1865年の新潟県新潟市です。
父の会田彰は、新潟大学の名誉教授で、社会学者でした。会田誠が、戦争を描くようになったのは、父親の影響と、幼いころに読んだ手塚治虫の漫画や小田実の小説がきっかけです。
その後、三島由紀夫や小林秀雄の作品を好むようになり、新潟県立新潟南高等学校を卒業後、東京芸術大学美術学部に入学します。しかし、大学を受験した当初は、美術家や画家になりたいとの気持ちはなく、地元を出たかったからだと本人は語っています。
大学では絵画油画を専攻し、1989年に卒業しています。大学時代も、右左翼・保守派・革新派などの考えを持っており、この思考が、現在の会田誠の作風を作り上げたと言っても間違いないでしょう。
大学を卒業後、東京藝術大学大学院へ入学。そこで、会田誠は油画技法材料第一研究室に、所属することになります。
それまで、社会や周囲への反骨心をあらわにしていた会田誠ですが、大学院では職人的な美術家になろうと決め、現代美術指向になっていきました。一方で、本人曰く“屈折した”探求心は途切れることなく、会田誠の代表作『犬』が生まれたのもこの頃でした。
1991年に大学院を卒業した会田誠は、レントゲン藝術研究所の企画展でデビューし、現在に至るまで多くの個展を開催してきました。

会田誠の妻・岡田裕子


会田誠の妻は、現代美術家の岡田裕子(おかだひろこ)です。
岡田裕子は、1993年に多摩美術大学を卒業し、2001年に会田誠と結婚。息子は、高校生からエンジニアとして企業で働く、クリエイター・会田寅次郎です。
岡田裕子も、会田誠と同様に、古典的な絵画様式や美術家の枠にとらわれない人物で、画家としての活動だけでなく、劇団を立ち上げるなど、幅広い制作活動をしています。
また、会田誠の作品へも参加しており、結婚記念で制作した写真作品が有名です。

会田誠の作品の特徴とその魅力


会田誠の絵画は、洋画・日本画の範疇を超えた作品が、多く存在します。古典的な絵画にとらわれず、自身の主張を押し出す作風が特徴です。
有名な絵画作品には、『犬』シリーズや『美しい旗』、『美味ちゃん』シリーズなどがあります。首輪と鎖に繋がれた、手足のない少女を描いた衝撃的な作品、『犬』シリーズは、1989年に始まり、物議を醸しだしました。
『美しい旗』は、戦争をモチーフにした『戦争画PETURNS』シリーズの1作品です。セーラー服を着た少女と、韓国の民族衣装・チマチョゴリを着た少女が、それぞれの国旗を持って立つ姿が、鮮烈に目に焼き付きます。
会田誠は、絵画の他にも、小説や漫画、エッセイを制作・出版しています。そのなかでも、特に『ミュータント花子』や『青春と変態』、『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』が有名です。どの作品も、現代社会のほころびを、痛烈に描いています。

会田誠の痛快なキャラクターも作品の人気の理由


会田誠は、一見すると、女性軽視や左翼的な作品が目立つ異様なアーティストです。
しかし、その作品は繊細で、アートの側面だけでなく、職人的技術も持ちあわせていることがわかります。

会田誠が自分自身の作品を「わかりやすい作品」と語っているとおり、その意思が強く伝わってくる作風が特徴です。見た人が眉をひそめるような作品は、一方で、人の心を掴んでいるとも言えるのではないでしょうか。痛烈な風刺を描写した作品だけでなく、会田誠の裏表のないキャラクターも、人気の理由です。

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