オーギュスト・ロダン
おーぎゅすと・ろだん

彫刻作品はブロンズ像などとしても鋳造され、街角や公園などあらゆる場所に飾られて普段目にする機会が多い芸術作品の一つといえます。

彫刻作品のなかには一見しただけで多くの人が題名を答えられるほどポピュラーなものがあり、親しみをもって鑑賞され続けている証といえるでしょう。そんな作品の一つに『考える人』があります。

前かがみに腰掛けた男が顎に手を当てて思索にふける姿を描写しており、ダンテの叙事詩『神曲』にヒントを得て制作された『地獄の門』という作品の一部を拡大したものです。

元々の制作者の名は「オーギュスト・ロダン」。

『考える人』が独立した作品としてあまりにも有名になったためその作者というイメージが強いロダンですが、実際にはどのような作家だったのでしょうか。

本記事ではそんなオーギュスト・ロダンのプロフィールや生い立ちを概観しつつ、作品と魅力をご紹介します。

プロフィール


1840年‐1917年
19世紀~20世紀初めのフランスの彫刻家で、フルネームはフランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン。

ほぼ独学で彫刻技法を身につけたとされ、労働者として糧を得ながら創作活動を続けて40歳の時、フランスの国立美術館に飾るモニュメント制作を依頼されました。これが後に『地獄の門』として完成する作品です。
圧倒的なリアリティを持つ作品群から「近代彫刻の父」とも称されます。

生い立ち


フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダンは1840年11月12日、フランス・パリで生まれました。

警察署事務員の父・ジョアン・バティスタと母・マリーは芸術家ではありませんでしたが、ロダンは10歳頃で絵に興味を持ち、14歳でプティット・エコールという工芸学校に入学します。

17歳でプティット・エコールを退学したロダンは高等美術学校であるエコール・デ・ボザールへの進学を志望。しかし三度にわたって入学試験を通過できず、室内装飾の職人として働くようになります。

1863年、敬愛していた姉のマリアが死去したことをきっかけに、ロダンは一度修道士への道を志しました。しかし司教に修道士は不向きだと判断され、美術の道へと戻るよう諭されました。翌年には装飾職人としての生業を再開します。

ロダンにとって師や先人と呼べる彫刻家は幾人かいますが、その技はほぼ独学によるものといわれ40歳までのキャリアは、あくまで職人としてのものでした。

その間にベルギーへと移住。5歳の時に旅したイタリアでミケランジェロやドナテッロらの彫刻作品に大きな衝撃を受けます。

これをきっかけに制作した『青銅時代』、次いで等身大より大きいサイズの人物彫刻の作品がフランスで高い評価を受け、一躍彫刻家としての名声を手にします。

そして1880年、フランスから国立美術館建設に際するモニュメント制作の依頼を受け、着手したのが『地獄の門』でした。
しかしこれは8年後に美術館建設計画が白紙に戻ったことで、制作中止が通達されています。

ロダンはこれに応じずその権利を自身で買い取り制作を続けましたが、よく知られる『考える人』は全体の一部分であり、彼の生前には完成していません。

1900年のパリ万国博覧会ではアルマ広場に設けられた会場で、ロダンの回顧展が開催されます。

1917年、長年連れ添った内縁の妻・ローズとようやく正式に結婚し、同年11月17日に77年の生涯を閉じました。

オーギュスト・ロダンの弟子


ほぼ独学で歴史に残る技巧的彫刻作品の数々を生み出したロダンには、優れた弟子たちがいました。

近代ヨーロッパにおける代表的なフランスの彫刻家の一人「アントワーヌ・ブールデル」。

香川県出身の日本人「小倉右一郎(おぐらういちろう)」。
そしてフランスの女流彫刻家「カミーユ・クローデル」らの名が挙げられます。

中でも24歳年下のカミーユとは師弟というだけではなくやがて男女の間柄ともなり、内縁の妻であったローズとの三角関係だったことが知られています。

結果としてロダンはカミーユではなくローズを選び、心を病んだカミーユは生涯を精神病院で過ごしました。

オーギュスト・ロダン作品の特徴とその魅力


ロダンの彫刻作品の特徴と魅力を端的に表すとすれば、緻密さと圧倒的な描写力にあるといえるでしょう。

彼が美術界で一躍脚光を浴びる契機となった『青銅時代』は実在の人物をモデルに制作されたものですが、あまりの精巧さから彫刻ではなく人体を型取りしたものという疑いをもたれたといいます。

その嫌疑を晴らすため、等身大をはるかに超える作品を新たに提示したことも有名ですが、それほどまでにリアルな造形を実現させた彫刻家だったといえます。

近代彫刻の父、オーギュスト・ロダン


ロダンという芸術家が「近代彫刻の父」とも呼ばれるのは周知のとおりですが、創作のほとんどを独学で行ったことに驚きを隠せません。

世界的に人気の高い作家であり、作品は各地で鋳造されているため日本国内でもその超絶技巧に触れることができます。
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